表には国内未承認薬を含む(2025年4月21日時点) (作成:飯村洋平,田中将貴,平川聡史)セツキシマブ,パニツムマブ,ネシツムマブアミバンタマブゲフィチニブ,エルロチニブ,アファチニブ,オシメルチニブ,ラゼルチニブラパチニブソラフェニブ,スニチニブ,レゴラフェニブ,レンバチニブ,アキシチニブ,パゾパニブ,バンデタニブ,カボザンチニブ,フルキンチニブフチバチニブ,ペミガチニブ,タスルグラチニブルキソリチニブ,モメロチニブダブラフェニブ,トラメチニブ,エンコラフェニブ,ビニメチニブアベマシクリブ,パルボシクリブオラパリブ,ニラパリブフルオロウラシル,カペシタビン,テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(S—1),ゲムシタビン,シタラビンシスプラチン,カルボプラチン,オキサリプラチンイリノテカン,ノギテカン,ハイカムチンエトポシド,アントラサイクリン系抗がん薬[ドキソルビシン,リポソーム化ドキソルビシン(ドキシル®)など]パクリタキセル,nab—パクリタキセル(アブラキサン®),ドセタキセル,カバジタキセル,エリブリンリュープロレリンアナストロゾール,レトロゾール,エキセメスタンアビラテロンタモキシフェン,ラロキシフェン,バゼドキシフェンフルベストラントアパルタミド,エンザルタミド,ダロルタミドNSAIDs,オキシブチニンヘパリン類似物質,サンスクリーン剤分子標的薬抗EGFR抗体抗EGFRおよび抗MET抗体EGFR—TKIEGFRおよびHER2—TKIマルチキナーゼ阻害薬FGFR阻害薬Bcr—Ablチロシンキナーゼ阻害薬イマチニブ,ニロチニブ,ダサチニブ,ボスチニブ,ポナチニブ,アシミニブJAK阻害薬抗VEGFあるいはVEGF受容体抗体ベバシズマブ,ラムシルマブ,アフリベルセプト ベータBRAF/MEK阻害薬CDK4/6阻害薬PARP阻害薬殺細胞性抗がん薬ピリミジン代謝拮抗薬プラチナ製剤トポイソメラーゼⅠ阻害薬トポイソメラーゼⅡ阻害薬微小管阻害薬内分泌療法薬LH—RHアゴニストアロマターゼ阻害薬CYP17阻害薬SERMSERD抗アンドロゲン薬免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブ,ペムブロリズマブ,デュルバルマブ,アベルマブ,アテゾリズマブ,イピリムマブ,トレメリムマブ,セミプリマブ抗体薬物複合体(ADC)エンホルツマブ ベドチン(パドセブ®)接触皮膚炎の原因薬剤貼付薬外用薬ワクチンによる副反応新型コロナウイルス2 分子標的薬表1 皮膚障害の要因になる薬剤一覧 前版と同様に,第1章はEGFR阻害薬による皮膚障害から始まる。しかし,今回は「はじめに」および「スキンケアのポイント」を設け,本部会の薬剤師が重症度評価を担当し,看護師がスキンケアを執筆した。ともに専門施設および大学病院で活躍する第一線の医療者であり,第1章のみならず各章にわたり標準的な評価方法やケアの実際を紹介している。EGFR阻害薬による爪囲炎は,しばしば疼痛を伴い,患者は苦痛を訴える。また,皮膚の乾燥は湿疹化するとそう痒を伴い,睡眠障害を生じることがある。マルチキナーゼ阻害薬による手足症候群は,患者の日常生活において大きな課題のひとつである。がん薬物療法に伴い,患者の日常生活では多様な苦痛を生じる。そこで本書では患者の視点にたち,皮膚症状に基づいた皮膚障害対策を多職種で紹介する。また,本章の後半ではCDK4/6阻害薬(アベマシクリブ)やBcr—Abl阻害薬(イマチニブ)などを取り上げ,比較的皮膚障害を生じやすい分子標的薬による症例を呈示する。xii
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