は炎症性乳癌(T4d)の1つの所見となる。下記5)以降は皮膚のT4所見となる。5)浮腫(橙皮状皮膚:peau d’orangeを含む)4)と同様に,その範囲を記載する。6)潰瘍(皮膚が欠損して病変が露出した状態)7)衛星皮膚結節b.乳 頭1)乳頭陥凹2)乳頭部の湿疹,びらん3)異常乳頭分泌その有無と性状を記載する。c.大胸筋1)固定なし2)固定ありd.胸 壁1)固定なし2)固定あり:T4の所見となる。注:ここでいう胸壁は,肋骨,肋間筋および前鋸筋を指し,胸筋は含まない。e.領域リンパ節触診により,大きさ,硬さ,数,リンパ節の癒合または周囲組織への固定などについて記載する。記載例: 右CED,35×30mm,不整形,硬,境界明瞭,表面不整,dimpling signなし,delleなし 5 .臨床病期(Stage)分類本規約はUICC TNM分類 第8版(120頁,資料を参照)との整合性を重視したが,第1章 腫瘍の臨床的記載法 3
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