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106106脾「外科的治療法」とは一般的にいう「手術」のことで、主に病期(病気の進行度)が早い段階の膵がんに対して、病気が完全に治る“根治”を目的に行われる治療です。膵がんの手術では、がんを残さず確実に取り除くために、がんだけでなくその周囲の正常な組織や、必要に応じて周辺の臓器を切除することもあります。膵がんの手術には、対象となる部位によって大きく3通りの術式があります。膵頭部方向のがんを切除する際に行われます。膵頭部から膵体胃の大部分を残す「幽除術」という手術が行われるケースが増えています。手術の詳細についてはQ4-9(→127ページ)をご覧ください。部方向のがんを切除するときに行われる手術です。膵体部から膵尾部と、膵尾臓を切除します。がんが膵臓に広く存在しており切除が望ましい際は、膵臓全体と胆管、胆のう、胃の一部、十二指腸を切除する膵全摘術を行います。放射線をがんに繰り返し照い止める治療法です。放射線療法を行う目的は大きく2つあります。1つは膵がんを縮小させるために行う場合と、もう1つは痛みなどの症状を緩和するために行うケースです。照射する放射線の種類は、エックス線やガンマ線などを照射する「光子線治療」治療」に分けられます(136ページ参粒子線と、重照→Q4-12)。びぶひぞうじゅうりゅうしせん部と、胆管、胆のう、十二指腸、胃の一部を取りますが、近年は全胃温存膵頭十二指腸切門輪温存膵頭十二指腸切除術」や「亜射することで、がん細胞を死滅させ、病気の進行を食や陽子線などを照射する「粒たんかんたいぶゆうもんりんおんぞんしょうしゃ子線あぜんいおんぞんりゅうしせん(1)膵頭十二指腸切除術(2)膵体尾部切除術(3)膵全摘術外科的治療法放射線療法

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