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86  Ⅲ.臨 床注:治療効果を示す所見として,アレア強調像がある(図67)。例4. 治療後に完全消失した食道静脈瘤で,潰瘍瘢痕とtelangiectasiaが認められる。 記載法:F0,RC0,S,Te例5. 再発時にRC sign(半周を占める血マメ様発赤)とtelangiectasiaが認められるが,食道静脈瘤としての形態は認められない。 記載法:F0,RC2(HCS),Te例6. 亜全周性の発赤所見(RWM,HCS)を伴う連珠状の白色の食道静脈瘤で,形態は中部食道まで認められる。 記載法:Lm,F2,Cw,RC3(RWM,HCS) 1 ) 記載項目    胃静脈瘤の内視鏡所見の記載項目は,食道静脈瘤の記載法に準じる。(1)占居部位 location(L)(図62)Lg—c :噴門部に限局する静脈瘤(噴門部静脈瘤)Lg—cf :噴門部から穹窿部に連なる静脈瘤(噴門穹窿部静脈瘤)Lg—f :穹窿部に限局する静脈瘤(穹窿部静脈瘤あるいは胃底部静脈瘤)注:胃体部にみられる静脈瘤はLg—b,幽門前庭部にみられる静脈瘤はLg—aと記載する。(2)形態 form(F)(図63)食道静脈瘤の記載法に準じる。(3)色調 color(C)食道静脈瘤の記載法に準じる。(4)発赤所見 red color sign(RC)(図64)RC0:発赤所見がまったく認められないものRC1:RWM,CRS,HCSのいずれかが認められるもの注:胃静脈瘤ではRCの程度分類を行わない。(5)出血所見 bleeding sign(BS)(図65)食道静脈瘤の記載法に準じる。注:血栓付着のない破裂部もある。    (6)粘膜所見 mucosal finding(MF)(図66)      食道静脈瘤の記載法に準じる。 2 ) 治療効果判定法    治療効果については,食道静脈瘤の記載法に準じる。b.胃静脈瘤 gastric varices(GV)

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