71.消化管内視鏡 esophagogastroduodenoscopy(EGD)and colonoscopy(CS)a.食道静脈瘤 esophageal varices(EV)84 Ⅲ.臨 床部食道,胸部下部食道と食道胃接合部領域を下部食道と定義する。のはF0とする。その時はviolet(v)を付記してCbvと記載してもよい。もいう)と付記する。 1 ) 記載項目 食道静脈瘤の内視鏡所見の記載項目は,占居部位,形態,色調,発赤所見,出血所見,粘膜所見の6項目である。なお,この記載は静脈瘤ごとではなく症例ごとの記載とし,形態と色調は最も目立つ所見で記載する。(1)占居部位 location(L)Ls :上部食道(superior)にまで認められる静脈瘤Lm :中部食道(medium)まで認められる静脈瘤Li :下部食道(inferior)にのみ限局した静脈瘤注:「食道癌取扱い規約」における頸部食道と胸部上部食道を上部食道,胸部中部食道を中(2)形態 form(F)(図55)F0 :治療後に静脈瘤が認められなくなったもの(治療後の記載所見)F1 :直線的で比較的細い静脈瘤F2 :連珠状の中等度の静脈瘤F3 :結節状あるいは腫瘤状の太い静脈瘤注:治療後の経過中にred vein,blue veinが認められても静脈瘤の形態を成していないも(3)色調 color(C)(図56)Cw :白色静脈瘤(white varices)Cb :青色静脈瘤(blue varices)注1:静脈瘤内圧が高まって緊満した場合は青色静脈瘤が紫色・赤紫色になることがあり,(4)発赤所見 red color sign(RC)(図57)発赤所見には,ミミズ腫れ(red wale marking:RWM),チェリーレッドスポット(cherry red spot:CRS),血マメ(hematocystic spot:HCS)の3つがある。RC0:発赤所見がまったく認められないものRC1:1条の静脈瘤のみに認められるものRC2:RC1とRC3の間RC3:全周性にすべての静脈瘤に認められるもの注2:血栓化された静脈瘤は,Cw—Th(white cordともいう),Cb—Th(bronze varicesと内視鏡検査
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