患者さんのための肺がんガイドブック 2021年版 第2版
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第6章非小細胞肺がんの治療 ︱ 放射線療法が中心となる治療139シスプラチンビノレルビン放射線療法 1日1回、30回(60Gy)カルボプラチンパクリタキセル放射線療法 1日1回、30回(60Gy)デュルバルマブデュルバルマブシスプラチン+ビノレルビン併用化学療法+同時胸部放射線療法,デュルバルマブ地固め療法1818 カルボプラチン+パクリタキセル併用化学療法+同時胸部放射線療法,デュルバルマブ地固め療法152229361522293643505743505764717885(日)64717885(日)1年間‥‥1年間‥‥図 化学放射線療法,地固め療法の例3.化学放射線療法後の免疫チェックポイント阻害薬による地固め療法 Ⅲ期の非小細胞肺がんの患者さんに対する化学放射線療法後に,免疫チェックポイント阻害薬のひとつであるデュルバルマブを追加すると,生存期間が延長することが臨床試験で示され,2018年にデュルバルマブが承認されました。化学放射線療法終了後,CT検査で治療効果を確認します。がんの進行がなく,放射線をあてた範囲を越えるような肺炎(放射線肺臓炎)が起こっていなければ,化学放射線療法終了後6週以内を目安にデュルバルマブによる治療(地じ固がため療りょう法ほう)を開始し,2週間ごと,1年間行うことが勧められています(図参照)。

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