患者さんのための肺がんガイドブック 2021年版 第2版
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第10章 生活上のアドバイスり方で,あれもこれもと過剰に援助してしまいがちです。手助けしているはずが自分のやり方の押しつけになっていないか,常に見直し,患者さんに確認しながら援助していきましょう。 家族は「第2の患者」といわれるほど,患者さんと同様にがん診断と治療に戸惑い感情が揺れ動くものです。家族だけですべてを抱え込まず,医師,看護師,薬剤師,医療ソーシャルワーカーなど話しやすい相手に,あなたが大切にしたいこと,困っていること,必要と思うこと,苦手なことなどについて伝えてください。伝えることで,解決に向けたきっかけが見つかることがあります。1875.家族も自分の生活を大事にしましょう 患者さんがとてもつらい状況にあるからといって,生活のすべてを患者さん中心にしてしまうと家族も疲れてしまいます。患者さんを援助しながら,ときには自分のための楽しい時間を作りましょう。周囲が元気でいることが,常に患者さんの良き支援者でいられることにつながります。

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