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治療編総説¾初期治療の目的は，術前診断で癌が進展していると考えられる原発巣および腋窩リンパ節への局所療法（外科療法＋放射線療法）と，全身療法（薬物療法）により潜在的な微小転移を根絶・制御し，治癒およびより長い生存期間を目指すことである。乳房部分切除術放射線療法±薬物療法手術療法乳房全切除術±乳房再建術±放射線療法±薬物療法乳房部分切除術放射線療法±薬物療法薬物療法手術療法乳房全切除術±乳房再建術±放射線療法±薬物療法内分泌療法の治療効果予測因子。エストロゲン受容体（estrogen receptor；ER）とプロゲステロン受容体（progesterone receptor；PgR）のタンパク発現を免疫組織化学法（IHC法）により評価する。「ER陽性または（and／or）PgR陽性」のとき，内分泌療法が有効と判断する。しかし，ERは内分泌療法に対する治療効果予測因子である一方で，PgRは予後予測因子としての役割のほうが大きい1）。【StageⅠ‒ⅢAの早期乳癌に対する治療の流れ】 1 ） 治療効果予測因子（predictive factor）（1） ホルモン受容体（hormone receptor；HR）a．手術先行b．薬物療法先行1．治療の流れ2．治療の目的3．予後Ⅲ．早期乳癌（StageⅠ‒ⅢA）（Stage0以外）