100260000425111Favors[タキサン併用]薬物療法た2)~20)。19件のRCTのうち13件はリンパ節転移陽性のみを対象としており,1件のみがホルモン受容体陰性HER2陰性のみを対象としていた。タキサン併用タキサン非併用Events108275123120901998Study or SubgroupADEBAR 2016BIG2-98 2008DEVAFinHerGEICAM2003-02GEICAM9906GOIM9902HORGMA21 a/bTITANUK TACTTotal(95%Cl)Total eventsHeterogeneity:Tau2=2.93;Chi2=85.52, df=9(p<0.00001);I2=89%Test for overall effect:Z=2.91(p=0.004)図2メタアナリシス:Grade3以上の末梢神経障害320EventsTotalWeight9.8%7.8%7.4%12.7%8.0%7.9%7.913.1%13.0%9503100.0%792367Risk RatioIV, Random, 95% Cl9.85[1.26, 76.76]8.52[0.49, 147.42]4.76[0.23, 98.84]0.27[0.12, 0.62]109.08[6.74, 1764.91]48.38[2.94, 794.68]24.38[1.45, 410.25]Not estimable11.23[4.14, 30.45]0.76[0.43, 1.36]8.97[4.82, 16.67]6.21[1.81, 21.25]0.010.1Risk RatioIV, Random, 95% Cl10Favors[タキサン非併用]100全生存期間(OS)の延長と無病生存期間(DFS)の延長は,コクランのシステマティック・レビューで報告されている。OSの延長は18件のRCTから24,764例を対象に評価され,ハザード比(HR)0.86(95%CI0.81—0.91)と統計学的に有意にOSが改善され,そのイベント割合はタキサン非併用群で18.1%,タキサン併用群で15.3%であった。DFSの延長は,19件のRCTから26,866例が対象となる20個の比較がメタアナリシスで評価され,HR0.86(95%CI0.82—0.90)と統計学的に有意にDFSが改善され,そのイベント割合はタキサン非併用群で27.9%,タキサン併用群で24.1%であった。害について,QOLの評価は2件のRCTから356例を対象としたが,両試験で評価の方法が一致しておらず,統合解析はできなかった。2件のRCTともにそれぞれの評価でQOLの有意な低下を認めず,定性的な評価としてQOLが低下する可能性は低いと判断した。ただし,いずれの試験も非盲検であることや一部の症例での解析であることからバイアスリスクが高く,症例数が少ないことなどから,エビデンスの確実性は非常に低いと判断した。次に,Grade 3以上の末梢神経障害については11件のRCTから17,426例を対象に評価した。リスク比が6.21(95%CI1.81—21.25)と統計学的に有意にリスクが増加していた(図2)。タキサン非併用群で0.8%,タキサン併用群で3.4%であり,併用により2.6%増加した。また,高い非一貫性が認められたが,対照群の化学療法が多様であった影響と考えられた。発熱性好中球減少症は10件のRCTから16,068例を対象に評価し,リスク比1.73(95%CI0.90—3.33)と有意なリスクの増加は認めなかったが,増加の傾向は認められた。Grade 3以上の有害事象は3件のRCTから8,008例を対象に評価し,リスク比は1.03(95%CI1.02—1.04,p<0.00001)と統計学的に有意に増加したが,絶対値の差はわずかであった。益と害のバランスは,明確な益がある一方で,害の増加はあるものの軽微であることから,益が明らかに上回ると判断した。エビデンスの強さは質の高いRCTが複数あることから強いと判断した。患者の希望は,末梢神経障害などの有害事象が増加するが,高いエビデンスで予後の改善が示されていることから,タキサンの順次投与を併用する方針は多くの症例で一致すると考えCQ 7 89
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