2 胆石性膵炎の診療方針1.上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある。2.血中または尿中に膵酵素の上昇がある。3.超音波,CTまたはMRIで膵に急性膵炎に伴う異常所見がある。上記3項目中2項目以上を満たし,他の膵疾患および急性腹症を除外したものを急性膵炎と診断する。ただし,慢性膵炎の急性増悪は急性膵炎に含める。ERCP/EST;endoscopic retrograde cholangiopancreatography with or without endoscopic sphincterotomy注)胆石性膵炎症例にERCP/ESTを行う際には,膵管造影を可能な限り回避することが望ましい。 表1 急性膵炎の診断基準(厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班2008年)注)膵酵素は膵特異性の高いもの(膵アミラーゼ,リパーゼなど)を測定することが望ましい。(文献1より引用)2. 胆石性膵炎の診療方針25
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