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 第8版は,UICC—TNM分類第8版(2017年)およびWHO分類第4版(2015年)に基づく。TNM分類はT因子のみで7段階,病期12段階に分類され,予後をよりよく反映するきめ細かいものとなった。病理組織分類では従来の四大組織型から,腺癌,扁平上皮癌,神経内分泌腫瘍の三種類の細胞型を基本とし,各々が浸潤の有無によって分類される。また従来の細気管支肺胞上皮癌という分類がなくなり上皮内腺癌に変更された。これらをうけ「画像診断分類」「肺癌手術記載」「細胞診」「気管支鏡診断」にて齟齬がないよう,あるいは誤解の生じないよう記載を改めた。肺癌集団検診の手引きは「肺がん検診の手引き」と改称し,技術進歩,法律・行政等の環境変化を反映した。 さらに第8版補訂版では,「肺癌手術記載」で病理所見記載を割愛し簡潔化し,様々なリンパ節郭清のパターンに応じた記述法を新たに定義し,中葉・舌区についての系統的リンパ節郭清の定義変更を行った。「病理診断」で微少浸潤性腺癌非粘液性のICD—Oコードの変更,その他いくつかの細目の改定を行った。また細部に実務上必要な補足を加えた。「肺がん検診の手引き」で加熱式タバコの取扱い,読影医の条件等について新たに追記した。第8版補訂版(2021年3月)抜粋肺癌取扱い規約

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