主な改訂ポイント
2018年版ver. 2
1.初期治療
CQ11「再発リスクが高くかつ十分な骨髄機能を有する症例には,原発乳癌に対して
dose‒dense化学療法は推奨されるか?」のメタアナリシスの数値と図1を修正した。
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WEB版参照
2018年版ver. 3
1.初期治療
総説「初期治療」の「6)妊孕性温存と妊娠期における化学療法」を「6)妊孕性温存」と
改題し,内容を改訂した。「妊娠期における化学療法」については,新設したFQ18「妊
娠期乳癌に対して薬物療法は勧められるか?」の中で説明した。
総説「初期治療」の「7)タモキシフェンによる子宮悪性腫瘍(子宮内膜癌と子宮肉腫)」
をBQ15「タモキシフェンは子宮内膜癌(子宮体癌)発症のリスクを増加させるか?」と
して独立させた。
総説「初期治療」に,今後普及していくことが予想されるバイオシミラーに関する記載
「7)バイオ医薬品とバイオシミラー(バイオ後続品)」を追記した。
CQ1「閉経前ホルモン受容体陽性乳癌に対する術後内分泌療法として何が推奨される
か?」にSOFT試験の追加報告を反映させた。
CQ2「閉経後ホルモン受容体陽性乳癌に対する術後内分泌療法として何が推奨される
か?」の推奨文に微修正を加えた。また,T1aN0乳癌に関する記載を追記した。
CQ3「浸潤性乳癌に対する術後内分泌療法の至適治療期間はどれくらいか?」に推奨を
追加した。
CQ7・10(HER2陽性浸潤性乳癌に対する化学療法と抗HER2療法の併用)に関して,
手術可能なHER2陽性乳癌に対してペルツズマブが承認されたことに伴い,FQ5(周術
期治療におけるペルツズマブ)と併合する形でそれぞれ改訂した。これに伴い,FQ5は
削除した。
CREATE‒XおよびKATHERINE試験の結果を反映する形で,レスポンスガイドによ
る周術期治療に関するFQ16「術前化学療法で病理学的完全奏効(pCR)を得られなかっ
た場合,術後化学療法の変更を考慮すべきか?」を新設した。
2.転移・再発乳癌
総説「転移・再発乳癌」の「8)転移・再発乳癌を対象とした臨床試験の意義ある適切な
エンドポイントとは?」の記載を改訂し,文献を加えた。
CQ13「閉経前ホルモン受容体陽性転移・再発乳癌に対する一次内分泌療法として,何
が推奨されるか?」にMONALEESA‒7試験の結果を追記した。
CQ14・15(ホルモン受容体陽性転移・再発乳癌に対する内分泌療法)では,ホルモン受
薬物療法
乳癌診療ガイドライン2018年版〔追補2019〕