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注4: 結腸部分切除術では切除腸管をカッコ内に記載する。例 結腸部分切除術(上行
結腸),結腸部分切除術(横行結腸)
注5: 高位前方切除術と低位前方切除術は腹膜反転部を境界とする切離線の高さで区分
される。
注6: 超低位前方切除術は,経腹的操作によって直腸を恥骨直腸筋付着部近傍(口側あ
るいは肛門側)で一括切除し,口側腸管と肛門管の吻合を行う手術法である
注7: 括約筋間直腸切除術(intersphincteric resection)は,経腹および経肛門的操作
によって内外括約筋間での直腸剝離を行い,歯状線の直上から括約筋間溝までの
解剖学的肛門管内で内肛門括約筋とともに直腸を一括切除し,経肛門的に口側腸
管・肛門吻合を行う手術法であり,「内括約筋切除を伴う直腸切除術」と同義で
ある。
注8: 家族性大腸腺腫症に対する術式には,大腸全摘・回腸人工肛門造設術,大腸全
摘・回腸囊肛門管吻合術(IACA),大腸全摘・回腸囊肛門吻合術(IAA),結腸
全摘・回腸直腸吻合術(IRA)がある。
4.2.3
4.2.3.1D
DX :リンパ節郭清度が不明。
D0 :腸管傍リンパ節の郭清が不完全である。
D1 :腸管傍リンパ節が郭清された。
D2 :腸管傍リンパ節および中間リンパ節が郭清された。
D3 :腸管傍リンパ節,中間リンパ節および主リンパ節が郭清された。
注1: 主たる癌占居部位が下部直腸であるか,または癌浸潤が下部直腸に及ぶものは,
下記の側方リンパ節の郭清度〔LD〕を判定し,腸管傍リンパ節および下腸間膜動
脈に沿う中間,主リンパ節の郭清度〔D〕とは別に記載する。
注2:直腸型肛門管腺癌における鼡径リンパ節(292)は中間リンパ節として判定する。
注3: 本規約では,肛門管に発生した扁平上皮癌,肛門腺癌,痔瘻癌のリンパ節郭清度
は規定しない。
4.2.3.2LD
側方リンパ節の郭清度を次のように分類する。
LDX :側方リンパ節の郭清度が不明。
LD0 :側方リンパ節が郭清されていない。
LD1 :LD2に満たない側方リンパ節が郭清された。
LD2 :263D,263P,283が郭清された。
LD3 :側方の領域リンパ節が郭清された。
注1: 側方の領域リンパ節とは,263D,263P,283,273,293,260,270,280をいう。
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