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胃癌取扱い規約
第14版から,取扱い規約では癌の進行度,治療や
診断のための腫瘍の状態(原発巣,転移巣,進行度)
と治療の評価(手術・内視鏡治療の根治性および薬
物の効果判定)を記載するための基本ルールを示し,
手術を含む各種治療法とその適応など,臨床におけ
る具体的な指針はガイドラインに示した。また,
TNM分類第8版(2016年刊行),食道癌と大腸癌
取扱い規約との整合性も配慮した。
第15版では,記載順が変更され,規約本文と説明
を一緒にした。TNM分類と共通の記載は
青字
で表す
のは変わらない。さらに
①食道胃接合部診断基準を食道癌規約に揃えた
②生検材料,外科切除材料,内視鏡切除材料の取扱
い法
③粘膜下浸潤距離の測定法を図示し,説明を加えた
④内視鏡切除例の記載にUL0,UL1を追加した
⑤リンパ節区分図を一部変更し,No. 6リンパ節の
亜分類を提案
⑥進行度をTNM分類に準じ改訂した
⑦内視鏡切除では腫瘍遺残(R)表記をしないことに
した
⑧切除標本の病理記載のチェックリストを設けた
⑨組織型の規約分類,菅野・中村分類,Lauren分類
を対比できるようにした
⑩薬物・放射線治療の組織学的効果でGrade2aと
Grade2bに亜分類した
など,いくつかの改訂を行った。
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胃癌取扱い規約
【第15版抜粋】
2017年10月