Ⅷ.その他の転移
説明文を改訂した。腹腔細胞診に関する記載を簡潔にした。
Ⅸ.進行度
TNM第8版に準じて臨床進行度分類を新たに設定し,1.進行度分類(臨床分類)と2.進行
度分類(病理分類)とした。
Ⅹ.切除断端と腫瘍の遺残
1.切除断端の臨床的(肉眼的)断端
1)手術標本の切除断端と2)内視鏡標本の切除断端を並列させた。
2.腫瘍の遺残(R)
手術後の遺残を(R)で示すが,内視鏡切除においてはR表記を用いない。
Ⅺ.病理学的所見
1.切除標本の病理学的記載事項(チェックリスト)
新たに設けた。
2.組織型分類の基準
規約分類,菅野・中村分類とLauren分類を対比できるようにした。
3.組織型 4.組織型分類の説明
組織型一覧の後にその分類を説明するようにし,WHO分類(2010)との対比表を示した。
第14版ではその他に記載していた胎児消化管上皮類似癌を特殊型の主組織へ胎児消化管類似
癌という名称で移動し,胃底腺型腺癌を新たに加えた。GISTの悪性度(リスク)判定はGIST
診療ガイドラインに準ずるとし,GISTの組織型写真は削除した。
Ⅻ.癌の浸潤増殖様式および脈管侵襲
1.癌の浸潤増殖様式(INF)
判定は弱拡大で行う,と付け加えた。癌の間質量に関する記載(med,int,sci)は削除し
た。
2.癌巣内の消化性潰瘍,潰瘍瘢痕の有無
pUL0,pUL1とし,説明と写真を加えた。
3.脈管侵襲
TNM分類との整合性をもたせて,頭文字を大文字化し,Ly0,Ly1/V0,V1の2段階とし
た。Ly1/V1をそれぞれLy1a,Ly1b,Ly1c/V1a,V1b,V1cに細分類し,第14版までの分類
と対応できるようにした。
.切除断端の病理組織学的評価
1.手術標本の切除断端と2.内視鏡標本の切除断端を並列させた。
.薬物・放射線治療の組織学的効果判定基準
海外の臨床試験結果との比較可能性を高めることを目的として,Grade 2をGrade 2aと2bに
分類した。Grade 2bは「増殖し得る」と判断される癌細胞が10%未満のものを指す。また,判
定の実例となる症例を新しくした。
.胃生検組織診断分類(Group分類)
第14版で変更された運用法を踏襲した。
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