II
.成績の報告と細胞判定基準
133
5
小型の細胞が小集塊として多数出現するため,誤陰性に注意する必要がある。
(2)扁平上皮癌細胞(図11~16)
喀痰標本では,壊死細胞が目立ち,細胞間結合が緩く,孤立散在性に出現する癌細胞が多い。
図5.腺癌,EBUS穿刺,中拡大
細胞集塊辺縁からの核の突出がみられる不規則重積性
集塊。
図6.腺癌,EBUS穿刺,中拡大
立方状細胞が密な結合を示す乳頭状構造。
図7.腺癌,擦過,中拡大
類円形核を有する細胞のシート状集塊。
図8.腺癌,擦過,強拡大
細胞質内に粘液を有し核が圧排された印環細胞様細胞。
図9.腺癌,擦過,中拡大
小型細胞が球状,桑実状に配列。微小乳頭状の小型集
塊を形成。
図10.腺癌,擦過,中拡大
浸潤性粘液性腺癌では粘液を有する細胞が大型の平面
的集塊を形成。