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■ 皮膚粘膜症状+呼吸/循環器/消化器症状のいずれか:アレルゲン曝露関係■ アレルゲン曝露+血圧低下か気管支れん縮 or 喉頭症状(上気道閉塞症状):■ 頻脈/顔色不良(蒼白)がポイント:認められればアナフィラキシー対応■ はじめは末梢冷感/CRT(capillary refill time)が正常。異常があれば循環32アレルゲン曝露,皮膚粘膜症状の有無に注目なくアナフィラキシーアナフィラキシー・・アナフィラキシーではあらゆる症状が出現しうる。皮膚症状は約 90%に出現し頻度が多いが2),初期には出現しないこともある。・・筆者の経験でも重症の呼吸器・循環器症状が先行し,アドレナリン筋注で症状が軽快した後,皮膚症状が出現することがある。「皮膚症状がないのでアナフィラキシーではない」は間違い。・・循環症状の判断は難しい。血圧は測定困難/できない場面も多い。(アドレナリン筋注+ルート確保/急速補液)■ 頻脈を啼泣や興奮のせいと決めつけるのはキケン(表 1)。基準以上であれば何かあると思って対応する不全の徴候・・臨床症状による重症度分類を参照し,アナフィラキシーかどうか判定する表 1 小児の SIRS 基準 □アナフィラキシー重症度を見抜く呼吸数白血球数>50>34,000>40>19,500 or <5,000>34>17,500 or <5,000>22>15,500 or <6,000>18>13,500 or <4,500>14>11,000 or <5,000心拍数年 齢頻 脈徐 脈>180<110>180<100>180<90>140NA>130NA>110NA(B Goldstein et al. Pediatr Crit Care Med 2005;6:2-8 より)血 圧<59<79<75<74<83<900-1 週1 週-1 カ月1 カ月-1 歳2-5 歳6-12 歳13-18 歳

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