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敗血症11抗菌薬の選択・・たとえば髄液の生化学所見や細胞数は,抗菌薬投与ですぐには変化しな・・「感染症の三角形」に従って治療薬を考えることは他の感染症と同じで・・重症だからこそ丁寧な問診,隅々までの身体診察で感染巣を探す。症状・・日本の小児敗血症において2割ほどは感染巣が不明である6)。感染巣を・・宿主の状態は敗血症である時点で重症であり,治療失敗が許容されなル尿や髄液など必要な培養検体を採取する。い。小児の細菌性髄膜炎に対して静注抗菌薬の投与後に髄液培養が陰性化するタイミングを調査した報告がある5)。髄膜炎菌は投与2時間以内に全例で陰性化したが,肺炎球菌なら4時間後まで,GBSなら8時間後までは陰性化しなかった。ある。や所見の経時的な変化にも注目する。特定できなくても,呼吸器感染症22.0%,中枢神経感染症15.7%,菌血症9.4%,腹腔内感染症11.0%,生殖器・泌尿器感染2.4%といった疫学が参考になる。い。想定される原因微生物を十分カバーしつつ,髄膜炎量を想定した高用量で投与を開始する。①感染臓器④患者背景(基礎疾患・重症度など)③抗菌薬②原因微生物● 感染症診療の原則:感染症の三角形1

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