る3)。10培養検体の採取とする。・・輸液のほかに,低血糖や低カルシウム血症の補正も行う。・・ICUに入室したうえでCVライン挿入,カテコラミン投与,Aラインによる血圧測定,気管挿管による人工呼吸管理を考慮する。・・ノルアドレナリンを0.05μg/kg/分で開始する。アドレナリンとノルアドレナリンのどちらが有用かの結論は出ていないが,『日本版敗血症診療ガイドライン2020』では末梢血管拡張性ショックと考えられる場合にはノルアドレナリンの選択も考慮されている。・・侵襲的処置の鎮静/鎮痛にはアドレナリン+ケタミンが推奨されてい・・ヒドロコルチゾン(HDC)投与を考慮する。現時点で強い推奨はなくカテコラミン抵抗性ショックでルーチンに投与されるものではない。投与するならコルチゾール測定用の検体を保存したうえで,HDC50mg/m2を投与する。・・循環動態に応じて循環作動薬や血管拡張薬などを考慮する。・・さらに不応の場合には心嚢水貯留など他の原因を検索しつつ,ECMOを考慮する。・・血液培養は最低2セットを採取する。・・バイタルサインが安定しているのであれば,カテーテル尿や髄液など必要な検体も採取する。バイタルが不安定な場合は,血培だけは採取してバイタルの安定化に全力投球すべし。・・敗血症の代表疾患は菌血症を伴うことが多いが,逆に血液培養が陽性となったが感染巣を同定できないこともある。・・抗菌薬の初回投与を終えてからバイタルが安定した場合には,カテーテ輸液抵抗性ショックの場合カテコラミン抵抗性ショックの場合
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