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院内発症・最低限,前記の耐性菌リスクがある患者と同様に扱うのが無難である。それに加え,耐性菌の保菌情報,免疫状態,基礎疾患などを参考に適宜調整する・筆者は基本的には緑膿菌カバー,MRSAカバーは外さない。また担癌患者やCV挿入患者,NICUの低出生体重児では真菌(特にCandida spp.)カバーを行う。その場合は,ミカファンギンかカスポファンギンを選択する・糸状菌感染症やムーコル症などのリスクが高い好中球減少患者や原発性免疫不全患者では,アムホテリシンBを選択するいないref5・1例1例の評価(cold shockか,warm shockか? どれくらい血管作動薬を使用すべきか? など)を行い,適正化していくしかない・血管作動薬の使用経験が豊富な小児科医は少ない。そのため,心血管作動薬を使用するような症例は,全身管理も含めて経験豊富な施設,場所への移送を考慮すべきであるDefinitive therapy・感染巣,起炎菌に合わせてde-escalationする。敗血症であろうともde-escalationは可能である134体液管理・敗血症を疑ったら,水分過多でない患者には,20-60mL/kg(初回20mL/kg,5-10分かけて)の等張液のボーラスを速やかに行う。同時に水分バランスを的確に評価できる施設,場所へ移すことを検討するref4心血管作動薬・初期選択をアドレナリンかノルアドレナリンにするかは小児では答えが出て治療期間・基本的に感染巣に合わせた期間,治療する

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