first-degree relatives. Am. J. Psychiatry, 144 ; 1288-1292, 1987.(中井久夫、西田牧衛訳:「創造の病い」という概念.飯田 真、笠原 嘉、河合隼雄ほか:精神の科学 別巻 諸外国の研究状況と展望.岩波書店、pp. 224-246、1984.)artists. Psychiatry, 52 ; 125-134, 1989.unter vergleichender Heranziehung von Swedenborg und Hölderlin. Bern, 1922.(村上 仁訳:ストリンドベルクとファン・ゴッホ──芸術作品と精神分裂病との関聯の哲学的考察.山口書房、京都、1947.)Heidelberg/ New York, 1948.(内村祐之、西丸四方、島崎敏樹ほか訳:精神病理学総論.岩波書店、東京、1953-1956.)ダーリン・ハイデガー.新曜社、東京、pp. 13-27、2002.ン・ハイデガー.新曜社、東京、pp. 153-239、2002.20 1)Andreasen, N. C.: Creativity and mental illness: prevalence rates in writers and their 2)Ellenberger, H. F.: The concept of creative illness. Psychoanal Rev, 55: 442-456, 1968. 3)Jamison, K. R.: Mood disorders and patterns of creativity in British writers and 4)Jaspers, K.: Strindberg und Van Gogh: Versuch einer pathographischen Analyse 5)Jaspers, K.: Allgemeine Psychopathologie. 5. Aufl., Springer Verlag, Berlin/ 6)加藤 敏:創造活動における精神の逸脱と癒し.創造性の精神分析──ルソー・ヘル 7)加藤 敏:思想のエピ−パトグラフィー.創造性の精神分析──ルソー・ヘルダーリ 8)Kretschmer, E.: Geniale Menschen. 5. Aufl., Springer, Heidelberg, 1958.(内村祐之訳:第1部 パトグラフィーへようこそし、その人をノーマライズして社会へと送り戻すという臨床実践に明け暮れていればよいのではないかと思う。しかし、真面目な日本の精神科医ならば、たとえそうした臨床実践に埋もれていたとしても、世界を見渡せば、思いも寄らない突出した創造的行為をなした傑出人がごまんといたことを発見し、「この人は一体、どのような人物だったのだろうか?」と再び人間への興味を呼び覚まされるのではなかろうか。例外的な存在は、人間の潜在性への意識を覚醒させるに違いない。パソコンの電源を立ち上げ、検索サイトにその人物の名前を打ち込み、なにやら文献調査をスタートした時点で、それは立派な病跡学研究の始まりなのである。精神医学において病跡学が必要かどうかを問う前に、病跡学は始まっている。始まってしまう以上、その存在意義を問うても意味がない、というのが筆者の答えである。その後は、先ほどのギャップを埋めるだけの記述力をいかにして彫琢できるかということに病跡学の成否がかかっている。文 献
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