15076T
5/11

1 「病気」という言葉から連想されるもの気」であると認められるようになるわけで、職場や学校からすれば、診断書が発行された瞬間に「病気」が発生したということになります。時間軸が狂っていてクリストファー・ノーランの映画みたいですが、実際にこのようなことが起きています。とはいえ、どうなったら「病気」か、どこから「病気」か、などと日常生活で考えている人はいないわけで、これはかなり無意識的なものです。しかし、医師が診断をするまでは「病気」と言ってはいけない感覚が多くの人にあるのは確かな気がしています。そしてこれは、患者さんも感じていることが多いですし、患者さんではない一般の人も常識としていることのように思います。2. 受診をしたら「病気」受診をしたら「病気」になってしまう。というのは一般的な考えではありませんし、こうして文章で読むと、そうではないだろうと思う人が多いはずです。これは、いま受診をしようとしている患者さんのなかで、生じうるイメージのひとつです。023

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る