一般の人の持つ「病気」のイメージ「病気」について、一体どこから話せばいいのか、とじっくり考え原稿を書かずにいるうちに、海水の温度は2℃上昇し、総理大臣は8回交代し、私は臨床を引退して老後の生活を持て余していました。ということになってもいけないので、考えやすいところから話し出してしまおうと思います。まずは、患者さんの持っている「病気」のイメージから考えてみます。患者さんに限らず、多くの精神科診療と無関係に生きる一般の人のイメージ、と言い換えてもいいかもしれません。精神科診療が仕事になっている私たちの持つ020「病気」という 連想されるもの言葉から 1
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