療療ほ補ご後法用助法害薬的い異そ22章各がんの免疫療法食道がん5757年に「切除することができない進行・再発食道がんの二次治療」として、さらに、2021年には「食道がんの術(再発予防のための治療)」として保険で承認されました。❷ペムブロリズマブの対象 がんの治療を行ったことがなく、切除することができない食道がんと食道胃接合部がんの患者さんを対象とした臨床試験において、抗がん剤治療とペムブロリズマブを組み合わせた併が、抗がん剤治療のみによる治療効果をより上回ることが示されました3)。この結果を踏まえ、「切除することができない進行・再発食道がんの一次治療」として、抗がん剤治療とペムブロリズマブを組み合わせた併用療法が2021年に保険で承認されました。また、ペムブロリズマブ単独での投与は、「PD-L1が陽性の切除することができない進行・再発食道扁平上皮がんの二次治療」として保険で承認されています。 さらにペムブロリズマブは、標準的な治療を行うことが難しいがんの中で、「抗がん剤治療の後に悪化した進行・再発の高頻度のマイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固こ形けいがん」と「抗がん剤治療の後に悪化した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形がん」に対しても保険で承認されています。これらの条件を満たす食道がんでは、ペムブロリズマブを用いた免疫療法を行うことができます。❸臨床試験中の治療法 ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ(商品名:テセントリク®)、デュルバルマブ(商品名:イミフィンジ®)では、抗がん剤治療やほかの免疫チェックポイント阻と組み合わせた併用療法の効果を調べる臨床試験が行われています。また、食道がんの患者さんを対象として、がん特ペプチドを用いたがんワクチン療法の臨床試験も行われていましたが、再発までの期間を延長することはできませんでした。がいやくじゅつりょうじょへいりょうほうようほうてきとく
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