い的療異法疫免特原胞膜特性抗体い異重に図4 がんワクチン・光免疫療法による治療のメカニズム1414・セツキシマブサロタロカン ナトリウムレーザー光光化学反応で細胞膜を破壊波長690ナノメートルのレーザー光で光化学反応を起こす物質が付いたキラーT細胞(細胞傷害性T細胞、CTL)がん抗原特異的T細胞の誘導がんがん特異抗体抗体を投与がん細胞新鮮ながん抗原りょうひかりほうえきめんとくせいこうたいじゅうこうげんとくてきぼうまくさい樹状細胞抗原ペプチド皮下注射、皮内注射がん抗原を取り込んだ樹状細胞リンパ節T細胞の 最近、がん細胞を破壊して新鮮ながん抗原を放出させ、がん抗誘導を高める方法が開発されました。一つは「光」4)と呼ばれる方法で、セツキシマブサロタロカンナトリウム(商品名:アキャルックス®)という薬が保険で承認されています。この薬は、がん細胞の表面にある上皮成長因子受容体(EGFR)と結合する抗体に、波長690ナノメートルのレーザー光で光化学反応を起こす物質がついており、レーザー光をあてることでがん細胞の細を破壊します。 それ以外にも、特定の抗原とT細胞の両方に結合して、標的とする細胞の周辺にT細胞を集めて活性化をうながす「二」が研究・開発されており、白血病を対象としたブリナツモマブ(商品名:ビーリンサイト®)が保険で承認されています(図4)。4.おわりに光免疫療法 この章では、がん免疫療法の作用メカニズムを解説しました。がん免疫療法の研究が精力的に行われ、多くの新しい治療法の開発が進んでいますが、今なお、本当のメカニズムが不明なケースもあり、治療が有効な患者さんを事前に判断することは時に困難です。今後のさらなるメカニズム解明と、どのような患者さんに有効であるかを判別できる方法の開発が重要と考えられます。がんワクチン
元のページ ../index.html#6