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1章がん免疫療法の基礎知識がん免疫療法の作用メカニズム性(MSI-High)を有するがん、もしくは高い腫(TMB-子変High)を有するがんこうひんようしゅじゅじょうせいあんていどふ安定度頻瘍伝遺異量しいい状2でんりょうへん図3 免疫チェックポイント阻害薬のメカニズム表2 遺伝子変異の多いがんを対象とした免疫チェックポイント阻害薬と対象疾患1313・ニボルマブ・ペムブロリズマブ・ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ®)高・ニボルマブ(商品名:オプジーボ®)・イピリムマブ(商品名:ヤーボイ®)結合PD-L1結合を阻害結合TIGITCTLA-4PD-1PD-1TIM-3CD155/112Galectin-9結合結合を阻害CD80/86PD-L1/L2HLA class ⅡLAG-3マイクロサテライト不MSI-Highの結腸・直腸がん3.がんを攻撃する免疫細胞を体内で作り出して強化する方法抗PD-L1抗体・アテゾリズマブ・アベルマブ・デュルバルマブ抗PD-1抗体(細胞傷害性T細胞,CTL) 生体内のT細胞は普段は休息しており、樹細胞などからがん抗原の情報の伝達を受けてキラーT細胞へと進化します。このキラーT細胞を効率よく生体内で作り出す方法としてがんワクチンの研究が進められています3)。がんワクチンにはがん細胞そのもの、人工合成したがん抗原ペプチド、がん抗原を伝達する樹状細胞、がん抗原を作成するRNAやDNAを投与する方法などが研究されています。海外では効果と安全性が確認されて保険で承認されたがんワクチンとして前立腺がんに対するシプリューセルTがありますが、国内ではまだ承認されたものはありません。キラーT細胞がん細胞抗CTLA-4抗体・イピリムマブ樹状細胞

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