原胞害性特的い異傷21章がん免疫療法の基礎知識がん免疫療法の作用メカニズム図2 CAR-T細胞療法のメカニズム表1 CAR-T細胞療法で使用される薬と対象疾患・チサゲンレクルユーセル(商品名:キムリア®)・アキシカブタゲン シロルユーセル(商品名:イエスカルタ®)・リソカブタゲン マラルユーセル(商品名:ブレヤンジ®)・イデカブタゲン ビクルユーセル(商品名:アベクマ®)・シルタカブタゲン オートルユーセル(商品名:カービクティ®)1111攻撃培養するがんがんを認識しやすくして攻撃力を高めるCAR-T細胞T細胞を採取キメラ抗原受容体を加える がんを攻撃する免疫細胞を体外で大量に作成して体内に戻す方法が開発されています1)。がんを攻撃する役目をもつ免疫細胞は主にキラーT細胞(細T細胞、CTL)と呼ばれており、がん組織の中にいるT細胞(TIL)などのキラーT細胞を体外で培養して投与する方法により、がんに対する治療効果が報告されています。最近、患者さん自身のT細胞を用いて、特定の抗原に対する反応性を遺伝子の導入で高めた細胞(抗T細胞)を作成し、それらを患者さんの体に戻すキメラ抗原受容体発現T細胞輸注療法(C細胞療法)2)が開発されました(図2)。現在、5つの薬が保険で承認されています(表1)。こうげんとくてきカーティーAR-Tさいぼうがいせいしょう白血病多発性骨髄腫1.がんを攻撃する免疫細胞を体外で作成して体内に戻す方法
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