顔のほてり 発汗時に少し熱感ある じっとしていても熱感伴う汗をかく 甘いものがやめられない 頭で欲しい 【生活習慣】 空腹より時間で食事する 間食多い コーヒーが多い 牛乳を心がけて飲む 寝付きよい 睡眠5時間【身体所見】 顔色白い 152cm 57kg BMI:24.7 1kg/年徐々に増加 脈:沈滑 舌:淡紅 舌苔:薄白、左辺縁剥離【問診票有所見→読体術体質分析】 動くと汗が多く出やすい 便秘になりやすい ふらつきやめまいが多い 排尿の異常を感じることが多い 疲労時や夜間に手のひらや足の裏が熱い 大便が硬いことが多い 肩がこりやすい 太っている 皮膚表面しっとりしている 髪の毛細い (p.4:序章参照)読体術体質分析 陽虚+気滞 → 湿痰+陰虚 の構図か?(図2-1)この症例の場合、副鼻腔炎には鼻の湿熱湿蘊として辛夷清肺湯、便秘には、空腹感もないので健脾を合わせて茯苓飲といった漢方薬が思い浮かびます。 辛夷清肺湯エキス細粒(コタロー)12g+茯苓飲エキス細粒(コタロー)6g 分3毎食前単純な病名対応の選択にも見えますが、「鼻閉で眠れない→ならば通竅利水」「便通が悪い→ならば腸管を動かす」「多汗で熱感→ならば清熱して利湿する」「ふらつく→ならば補気して養陰」など、症状をどうやって解決するかの治療手段を考慮しつつ、生薬構成から漢方薬を考えた選択となってはいます。第2章 症例Z 営衛調和で巡らせる 図2-1 読体術体質分析腎陽虚血虚陰虚脾虚86420湿痰血瘀湿熱気滞 21Z さて、何を使う? とりあえず処方する! の姿勢から患者さんと向き合うと、主訴解決のためにすぐ薬を思い浮かべがちです。これは、とりあえず解決する「実践Z」の姿勢で、別段悪いことでもないのですが、患者さんを背にして薬の方を向いている「診察即治療」の姿勢であることは認識しておいてください。
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