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16日本放射線腫瘍学会が行っている2021年版の全国調査結果(図2)のように、全身のがんに対して放射線治療が行われています。放射線治療を行う目的は、がんを治すための「根治目的」、苦痛症状を緩和するための「緩和目的」、治すことは難しい場合でも病変の進行を遅らせることを目指した「姑息目的」があります。がんの種類や広がりに合わせた放射線治療を行うため、ほとんどすべての種類のがん、すべてのステージのがんが治療対象になりえます。放射線治療を選ぶ理由は、手術と同等の成績や手術よりも治せる可能性が高い場合(前立腺がんや子宮頸がんの一部など)、手術にやや劣る成績でも機能を残したいという場合(頭頸部がんの一部など)、手術ができない場合(高齢や、合併症など)などがあります。A図22021年日本放射線腫瘍学会構造調査 原発部位別新規患者割合(総数17,8560人)3%6%3%15%14%18%3%4%4%12%10%4%2%1%1%脳脊髄腫瘍頭頸部癌食道癌気管・縦隔腫瘍肺癌乳癌肝胆膵癌胃小腸大腸癌婦人科腫瘍泌尿器系腫瘍前立腺癌造血器リンパ系腫瘍皮膚骨軟部腫瘍その他良性腫瘍放射線治療はどのような病気に よく使われていますか。

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