210脊椎の血管腫肝臓の血管腫(背骨)の血管腫はほとんど症状がありませんが、神経を圧迫したり背骨脊椎がつぶれてきたりする場合には、痛みや手足のしびれなどの症状が出てきます。そのような場合は手術やセメント注入などの治療が行われますが、これらの治療ができない場合や効果がなかった場合には放射線治療が行われることがあり、痛みは80%くらいよくなります。悪影響は放射線が当たった部位にもより、放射線が当たった皮膚が軽い日焼けのようになったり、食道に放射線が当たると物を飲み込んだ時にのどがつまる感じがすることがありますが、ほとんど一時的なものです。CTなどの検査でたまたま肝臓に血管腫が見つかることはよくあります。症状がなければ治療する必要はありませんが、血管腫が大きくなり痛みなどの症状が出てきた場合は手術や血管内治療などが行われることもあり、それらの治療ができない場合には放射線治療が選択されます。せきつい図3血管腫に対する照射電子線で血管腫に照射する
元のページ ../index.html#10