血管領域における検査3.大動脈炎症候群(aortitis syndrome),高安病4.頸動脈解離(carotid artery dissection) ● 真腔と偽腔の鑑別はカラードプラで容易にすることができる。 ● 写真は解離性動脈瘤が頸動脈にまで波及したもので,真腔と偽腔の間にはintimal flap(内膜フラップ片)も確認できる。intimal flapintimal flap ● 大動脈炎症候群では総頸動脈の近位部からIMTの肥厚がみられる。これをマカロニサイン(マカロニ様所見)という。 ● 大動脈炎症候群の病変は大血管から内・外頸動脈分岐部までの心臓側に生じ,頭側ほど軽度であるのが特徴である。 ● 発症初期では低エコーであるが,加齢などによる変化も加わり,エコー輝度は上昇し石灰化などの変化を伴う。 ● 動脈解離とは動脈本来の真腔から動脈壁内の偽腔に血液が流れ込んで生じる病態。壁内の層は事実上分離している。493肥厚したIMT肥厚したIMT偽腔偽腔真腔真腔11
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