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● 左図は“基準放射線”と“ある放射線”の線量-細胞生存率曲線であり,この図からRBEを算出できる。● RBEの算出式にある“生物学的効果”を細胞● 細胞生存率=0.1になる吸収線量 [Gy]は,“基準放射線”=5 Gy,“ある放射線”=1.25 Gyであり,“ある放射線” のRBE=5/1.25=4となる。● 細胞生存率=0.01になる吸収線量[Gy] は, “基準放射線”=7.5 Gy,“ある放射線”=2.5 Gyであり,“ある放射線” のRBE=7.5/2.5=3となる。● このように,RBEは線質(種類)が異なる放射線の生物学的効果を比較することができ,どの影響に着目する(細胞生存率のどこをみる)かで,RBEが変化することにも注意する。● RBEは,LET=50 keV/µmを超えると急激に増加し,200~300 keV/µm付近でピークを示し,そのピークを超えるとオーバーキル(over kill)により急激に減少する。● OERは,LET=40 keV/µm付近から減少し,200~300 keV/µmを超えるとほぼ1となる。● OERが減少している場合でも,高いLET(200~300 keV/µm付近)ではRBE(殺細胞効果)が高いと考えることができる。放射線の医学利用5線量[Gy]1048841132第3章細胞生存率11000REOEBR2 放射線治療73生存率として考える。0.10.011.252.5OERRBE0.1LET [keV/μm]基準放射線ある放射線7.510100殺細胞効果が高い▲ RBEの算出▲ RBE・LET・OERの関係

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