● 代表的な核医学検査について,検査部位ごとの特徴を上表に示した。● 骨シンチグラフィは,99mTc製剤を投与してから3時間後に撮像を開始する。投与した99mTc製剤は尿● 脳血流シンチグラフィは,123I製剤や99mTc製剤が用いられ,123I製剤は15分後,99mTc製剤は5分後から撮像を開始する。123I製剤は軽度な血流変化も捉えられるため精密検査に,99mTc製剤は小さい病変を捉えられるためスクリーニング検査に用いられている。● 検査部位ごとに,また検査目的ごとに使用するRI製剤が異なり,RI製剤投与から撮像開始までの時● シリンジの中にはRIが吸入されており,シリンジ外に放射線が漏出するのを軽減するために鉛シールドが施されている。● Tcジェネレータは99mTcを生成するためのものであり,シリンジを装着させることによって一定量の99mTcを抽出することが可能である。放射線の医学利用第3章肺脳腎骨骨1 画像診断59注意事項検査中アイマスク着用Tl:朝昼食禁止,薬物負荷の場合,カフェイン飲料不可Tc:検査前に牛乳またはチョコレート摂取検査前飲水下剤服用検査前排尿中排泄されるため,膀胱近傍の骨を観察する妨げにならないように検査前に排尿してもらう。間や前処置も異なる。▲ 核医学検査の種類(代表的なもののみ)検査部位主な対象疾患脳血管障害▲ 核医学検査に用いるRI製剤認知症肺塞栓症心筋虚血投与してから15分後心筋梗塞閉塞性尿路疾患投与してからすぐに40分サルコイドーシス投与してから3日後30分投与してから3時間後30分悪性腫瘍骨転移骨 折シリンジ用の鉛シールド装着→吸入バイアルを鉛シールドの中に入れてジェネレータに装着する。検査項目脳血流(I-IMP)脳血流(Tc-ECD)肺血流心筋(運動負荷)心 臓心筋(薬剤負荷)レノグラム腫 瘍腫 瘍市販のRI製剤Tcジェネレータ撮像開始時間撮像時間投与してから15分後30分投与してから5分後30分投与してからすぐに30分20分と3~4時間後
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