頭頸部

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画像誘導放射線治療(IGRT)を用いる場合,施設ごとに検討された固定精度結果に基づいて
PTVマージンを縮小することも許容される。

IMRTの計画では皮膚表面線量が過線量になることを避けるため,CTV線量を犠牲にしない

前提で皮膚表面から数mmのPTVを除く。

リスク臓器

頭頸部領域のリスク臓器について,通常の1回1.8〜2.0Gy照射の場合,各臓器の耐容線量は,

以下のような基準が示されている。脳(全脳50Gy,部分60Gy,側頭葉70Gy),脳幹部(全脳
幹54Gy,部分60Gy),脊髄(45〜50Gy),視神経(54Gy),視交叉(50〜54Gy),網膜(45Gy),
水晶体(10Gy),内耳(50Gy),脱毛(25Gy),涙腺(30Gy一過性,60Gy永久),耳下腺(V

24

 

50%以下,平均で26Gy,対側20Gy),顎関節(70Gy),下顎(成人で60〜70Gy,小児で20〜
40Gy),甲状腺(小児V

20

 26Gy),腕神経叢(60Gy以下)などである。

また,Marksらの3次元治療計画による正常臓器ごとの線量・体積と有害事象との確率の関

係を示したデータも報告されている

4)

。喉頭(最大線量66Gy,発生率20%以下で発声機能消

失),咽頭収縮筋(平均50Gy,発生率20%以下で嚥下困難)などである。

2) 放射線治療計画

① IMRTが推奨される。最低限3次元治療計画を行う必要がある。
② (熱可塑性)シェルを固定具として使用し,肩関節まで固定できるものが適切である。
③ CT画像を基にした治療計画で上記の標的体積に加え,正常臓器を入力する。

図1

 標的体積の入力例

上咽頭癌T2N1症例,赤:GTV,黄緑:CTV,赤紫:PTV,橙(塗りつぶし):脳幹緑,緑・橙:脊髄・耳下腺で
表示 上段予防域含む全頸部 下段追加照射