26

⑤リスクのレベルは許容または受容可能か,更なる対応が必要か。

リスクマネジメントのためには,どのようなことがおこり得るかを知り,理解

しておく必要がある。これには過去の事例報告

 3,4)

が非常に参考になる。使用装

置,治療方法,人材配置などの環境により,各施設のリスクは異なるため,各施
設の規模や治療方法などにフォーカスし,リスクの評価を行う。ブレーンストー
ミングやリスクマトリクスなど,具体的なリスクアセスメントの技法については

「ISO/IEC31010: 2009 Risk management-Risk assessment techniques リスクマ

ネジメントーリスクアセスメント技法」

2)

を参照されたい。

1.10.2.3

 リスクへの対応

・スタッフの力量評価(および教育)

JIS品質マネジメントシステム

 5)

において,「製品品質に影響がある仕事に従

事する要員は,関連する教育,訓練,技能及び経験を判断の根拠として力量があ
ること」が求められている。表1.10.2.3 aに職種別の力量に応じた業務内容の一
例を示す。各施設は,スタッフ研修等の教育およびその記録を行い,組織に存在
する業務を実践するうえでの力量要件を設けるべきである。また,外部の力量評
価を受けたスタッフとして,各職種のグループには専門または認定資格を有する
者を含めることが望ましい。

Eolipse

治療計画 品質管理
 責任者(◎),アドバイス[作業]権限あり(○),関係者(●)
 責任者(◎)が複数ある場合は

が最終責任者

治療計画 手順

医師

品質

管理者

主任治
療技師

治療室
責任技

治療

技師A

治療

技師B

責任

看護師

看護師

患者情報□治療方針の決定

放射線治療法(技術)内容の
決定

□固定具の決定,作成

ID1,ID2による登録,患者情
報の確認,治療医名

計画情報□

プランID,Name,Targer,
Volume,Treatment 
Orientation

計画画像□

画像の厚み,OARやビーム配
置を考慮した画像範囲

画像の幾何学的位置や座標系,
頭尾─左右方向の表示

□CT値電子密度変換テーブル

□Image Fusion精度

輪郭抽出□

体輪郭は,義歯等の金属アーチ
ファクト,固定具,外耳,鼻腔
など適正に囲まれているか

表1.10.2.3 a 計画の手順 一例(力量表との併記)

「放射線治療かたろう会.放射線治療計画におけるリスクマネジメント in 2010.」

6)

より引用改変