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⑤リスクのレベルは許容または受容可能か,更なる対応が必要か。
リスクマネジメントのためには,どのようなことがおこり得るかを知り,理解
しておく必要がある。これには過去の事例報告
3,4)
が非常に参考になる。使用装
置,治療方法,人材配置などの環境により,各施設のリスクは異なるため,各施
設の規模や治療方法などにフォーカスし,リスクの評価を行う。ブレーンストー
ミングやリスクマトリクスなど,具体的なリスクアセスメントの技法については
「ISO/IEC31010: 2009 Risk management-Risk assessment techniques リスクマ
ネジメントーリスクアセスメント技法」
2)
を参照されたい。
1.10.2.3
リスクへの対応
・スタッフの力量評価(および教育)
JIS品質マネジメントシステム
5)
において,「製品品質に影響がある仕事に従
事する要員は,関連する教育,訓練,技能及び経験を判断の根拠として力量があ
ること」が求められている。表1.10.2.3 aに職種別の力量に応じた業務内容の一
例を示す。各施設は,スタッフ研修等の教育およびその記録を行い,組織に存在
する業務を実践するうえでの力量要件を設けるべきである。また,外部の力量評
価を受けたスタッフとして,各職種のグループには専門または認定資格を有する
者を含めることが望ましい。
Eolipse
治療計画 品質管理
責任者(◎),アドバイス[作業]権限あり(○),関係者(●)
責任者(◎)が複数ある場合は
■
が最終責任者
治療計画 手順
医師
品質
管理者
主任治
療技師
治療室
責任技
師
治療
技師A
治療
技師B
責任
看護師
看護師
患者情報□治療方針の決定
◎
●
●
●
●
●
●
●
□
放射線治療法(技術)内容の
決定
◎
◎
○
○
●
●
○
●
□固定具の決定,作成
◎
◎
○
○
●
●
○
○
□
ID1,ID2による登録,患者情
報の確認,治療医名
◎
◎
○
○
○
○
◎
○
計画情報□
プランID,Name,Targer,
Volume,Treatment
Orientation
○
◎
○
○
○
○
計画画像□
画像の厚み,OARやビーム配
置を考慮した画像範囲
○
◎
○
○
○
○
□
画像の幾何学的位置や座標系,
頭尾─左右方向の表示
○
◎
○
○
○
●
□CT値電子密度変換テーブル
○
◎
○
○
○
●
□Image Fusion精度
○
◎
○
○
○
●
輪郭抽出□
体輪郭は,義歯等の金属アーチ
ファクト,固定具,外耳,鼻腔
など適正に囲まれているか
◎
◎
○
○
○
●
表1.10.2.3 a 計画の手順 一例(力量表との併記)
「放射線治療かたろう会.放射線治療計画におけるリスクマネジメント in 2010.」
6)
より引用改変