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 眼  筋

 自分で動かすことのできる筋肉(随意筋)には,大なり小な
り生理的集積がみられる。筋肉活動はブドウ糖を消費する。そ
して眼筋への高集積は一般的でよく目立つ。眼球運動がブドウ
糖をエネルギー源にしているためと考えられる。眼窩内で眼球
運動を司るこの眼筋は外眼筋と総称される。そして外眼筋は,上・
下・外・内直筋と上・下斜筋の6部分からなる。もしPET検査
前に閉眼で眼球を安静に保つと集積は低下するのではと思われ
るが,これを試した報告はない。
 随意筋には体幹部の骨格筋,外眼筋,舌筋,喉頭筋などあるが,
PETで一番目立つのがこの外眼筋である。一番活動している随
意筋なのかもしれない。パソコンや携帯の画面を凝視する時間
が長いと,眼球運動は少ないのであるが,外眼筋の一部で緊張
は生じると思われる。どの外眼筋に負荷がかかり集積が亢進す
るか興味がある。

眼筋には高集積が普通にみられる

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