胸 部
174
胸 部
5)胸部デキュビタス像 decubitus view
■体 位
撮影台の上に高さ5cmの発泡スチロールを敷いて側臥位にする。
・
両膝を曲げて体を安定させ,胸部背面に受像面を付ける。
・
前額面を受像面と平行にし,両腕を挙上して頭部で組む。
・
胸水では検側を下に,気胸では検側を上にした側臥位とする。
・
側臥位にして10から15分後に吸気停止時で撮影する。
・
■中心線
受像面に垂直な中心線で,正中線と両乳頭を結ぶ線(第5から第6胸椎の高さ)の交点へ
・
入射する。
■X線像
胸水貯留がある場合には,下にした検側の側胸壁に胸水を描出する。
・
気胸では検側を上にし,胸膜と側胸壁の間に空気層を描出する。
・
〔診断・読影のポイント〕
呼吸器科の立場から:
胸水貯留が疑われるが量が少ない(100mL以下),あるいは肺下胸水(胸水が胸膜腔の底に貯
留)が疑われる場合に,両側デキュビタス像を撮影する。胸水貯留側のデキュビタス像で側胸壁
に胸水が認められるか,対側デキュビタス像を正面写真と比較して胸水貯留側の横隔膜,胸膜の
所見に違いがあるか,を評価する。被包化胸水かどうかも診断できる。