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1448 第 13 章 病理検査■図13-3 病理組織標本の染色写真 a :HE染色(皮膚扁平上皮癌).癌胞巣の中心にエオジン好性(濃桃色)を示す角化細胞の塊(癌真珠)が観察される. b :アザン染色(肝硬変症).肝細胞は赤色に,増生した膠原線維は青色に染色され,偽小葉構造が明瞭化している. c :エラスチカ・ワンギーソン染色(動脈硬化症).弾性線維は黒紫色,中膜筋線維は黄色,外膜の膠原線維は赤色に染色されている.内膜にはコレステロール(黄色)が沈着している.また,内膜下における弾性線維(黒紫色)の一部増生や断裂も確認される. d :ビクトリアブルー・HE重染色(大腸腺癌).弾性線維(青色)で囲まれた静脈内に癌組織の侵襲がみられる. e :渡辺の鍍銀法(肝硬変症).増生した膠原線維は赤褐色に,細網線維は黒色に染色され,偽小葉構造が明瞭化している. f : PAM—HE染色(膜性腎症).糸球体基底膜とメサンギウム基質が黒色に染色されている.拡大写真ではスパイク状突起が確認される.(協力:東大和病院病理細胞診断科 島方崇明,神戸大学医学部附属病院病理部 森藤哲史)acebdf

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