構造化抄録はできるだけ完全,正確,明快に,しかし不必要に長くならないように留意してください。110れてくる。authorらの時間の空費を最小限にし,すぐに他誌に投稿できるようにする,編集部の配慮ともいえよう。 BMJの投稿規定に,Abstractを書く上での鉄則が明示されている。“Please ensure that the structured abstract is as complete, accurate, and clear as possible―but not unnecessarily long.” Authorが絶対に避けるべきは,せっかく本文の内容が悪くないにもかかわらず,Abstractがまずいせいで,外部査読に回る機会を失ってしまうことである。 まず本文を完成させたうえで,Abstractを作成すべきである。論文の各パーツを書く順番は,Introduction → Methods → Results → Discussion → Abstract → Titleとするのが正しい。Abstractは本文(main text)全体をdistilしたものである。Abstractだけ読んで全体像が分かるように書かなければならない。 本文からkey sentenceをいくつか抜いてきて,それらをコピー&ペーストしてつなぎ合わせているAbstractを見かけることが多い。そのようなAbstractは,reviewerにも読者にもあまり良い印象を与えない。適切に言い換えるように心がけたい。 なお,Abstractの直後に5個前後のkey wordsを挙げることが多い。Key wordsはMedlineのMedical Subject Headings(MeSH)を使うことが推奨されている(http://www.nlm.nih.gov/mesh)。
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