一般に,Methodsの書き方は定型的である。そのため,論文の他の
パーツに比べれば,Methodsの書き方をマスターすることはさほど困
難ではないといえよう。基本的なルールや習慣に従って,型どおりに
書けばよい。特に論文執筆の初心者は,型どおりにMethodsを書くこ
とを強く意識してほしい。
 臨床医学研究の原著論文(original article)におけるMethodsに書
くべき主な項目を表4-1に示す。以下に,各項目について具体例を挙
げて解説する。

 研究デザインはMethodsの早い段階で示す必要がある。これにより
読者は研究の骨格を理解できる。
 研究デザインは,(ⅰ)介入研究(interventional study)か観察研
究(observation study)か,

(ⅱ)介入研究ならばランダム化(random-

ization)がなされているかどうか,(ⅲ)観察研究ならば前方視的

Methodsに書くべき項目

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研究デザイン,介入・曝露,適格基準,セッティング

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表4-1.Methodsに書くべき主な項目

(1)研究デザイン,介入・曝露,適格基準,セッティング

(2)倫理的配慮

(3)エンドポイントまたはアウトカム

(4)統計手法