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メディクイックブック 2015 金原出版

メディクイックブック 2015 金原出版

核酸アナログ製剤―飲み薬―(B型慢性肝炎治療薬)

腫大(脂肪肝)が現れることがあります。
バラクルード:国内での臨床試験でのおもな副作
用は頭痛(4.8~5.2%)、下

げり

痢(2.2~2.4%)、鼻

いん

とうか

炎(1.5~8.3%)です。重大な副作用として

アナフィラキシー様症状や乳酸アシドーシスが現
れることがあります。
テノゼット:国内での臨床試験でのおもな副作用
は吐き気と腹痛です。骨密度低下も見られます。
重大な副作用として腎不全、ファンコニ症候群な
どの重度の腎機能障害、乳酸アシドーシスおよび
脂肪沈着による重度の肝

かんしゅだい

腫大(脂

しぼうかん

肪肝)、膵

すいえん

炎が

現れることがあります。

●服用中の注意

1核酸アナログ製剤の服用をやめるとB型肝炎ウ
イルスが再び増え始め、それに伴って肝炎が悪化
し、さらには重症化することがあります。したがっ
て、担当医に相談することなく自分の判断で勝手
に服用を中止したり中断したりしてはいけません。
2前項と同様の理由で、核酸アナログ製剤の服用
を中止・終了する場合には、肝炎の再燃を生じな
いか、少なくとも約半年間は定期的な検査などを
行い、経過を観察します。
32014年に発表された「B型C型慢性肝炎・肝硬
変治療のガイドライン」では、妊婦または妊娠し
ている可能性のある女性に対する使用について、
テノゼットはバラクルードに比較して妊婦に対す
る安全性が高いため、妊娠を希望する場合あるい
は妊娠中に核酸アナログ製剤を使用する場合は、
テノゼットを選択するように示されています。

●他の薬を一緒に使うときの注意
 (薬の相互作用)

ゼフィックス:抗菌・抗原虫薬のS

エスティーごうざい

T合剤(商品名:

バクタ、バクトラミン、ダイフェンなど)と併用
すると、腎

じんぞう

臓からの排

はいせつ

泄が減少し、血中濃度が上

昇しますので注意が必要です。
ヘプセラ:多量の解熱鎮痛薬イブプロフェン(商

品名:ブルフェン、イブ〔市販薬〕など)と一緒
に使用すると、血中濃度(血液中の薬の濃度)を
高め、作用を強める恐れがあります。痛み止めと
して頓

とんぷく

服で使用する程度は問題ありませんが、 

1日3錠程度を毎日続けると影響が出る可能性が
あります。医師に相談してください。
テノゼット:ヘルペスウイルスに対する抗ウイル
ス薬のアシクロビル(商品名:ゾビラックスなど)、
サイトメガロウイルスに対する抗ウイルス薬のガ
ンシクロビル(商品名:デノシン)と併用すると、
それぞれの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあ
ります。

代 表 的 な 薬

[一般名]

[商品名]

ラミブジン

ゼフィックス

アデホビル ピボキシルヘプセラ

エンテカビル

バラクルード

テノホビル ジソプロ

キシルフマル酸塩

テノゼット

5消化器・肝・胆・膵

e肝・胆囊疾患治療薬5

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