眼科

涙小管・涙道閉塞の治療

2010年08月号(52巻 08号)

企 画
定 価 2,916円
(本体2,700円+税)
在庫状況 なし
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特集 涙小管・涙道閉塞の治療
序論
谷原 秀信
1.涙管チューブ挿入術
杉本 学
2.涙小管形成術
佐々木 次壽
3.涙嚢鼻腔吻合術
宮崎 千歌
4.先天性鼻涙管閉塞、涙嚢炎
永原 幸
5.外傷性涙小管断裂
宮久保 純子
■表紙の解説
河津時代の石原忍 2.
岡島 修
■綜説
硝子体充填物質(シリコーンオイル、ヘビーシリコーンオイル、パーフルオロカーボン、SF6、C3F8)
井上 真
硝子体手術における補助薬剤の現状
門之園 一明
視覚関連QOLの評価と診療への応用
柳澤 美衣子
■網膜硝子体手術メンタル編
120.創立記念行事を終えて
出田 秀尚
■神経眼科疾患
14.Leber遺伝性視神経症
野間 謙晴
■より良い診療を目指して 他診療科との連携
8.白血病
小林 寿美子
■原著
角膜穿孔癒着性白斑を合併した水疱性角膜症に対する角膜深層層状切除併用白内障手術+全層角膜移植術
忍田 太紀
緑内障眼におけるspectral domain OCTによる網膜神経線維層厚と視野との相関
横山 暁子
■臨床報告
低用量経口避妊薬内服中に網膜動脈分枝閉塞症を発症した1例
大野 新一郎
ミカファンギン点眼とアゾール系抗真菌薬の併用で治療したアカントアメーバ角膜炎の3症例
石川 功
著しく視力が改善したレーベル遺伝性視神経症の1例
福留 みのり
重篤な結膜下血腫を起こしたワルファリンカリウム内服患者の1例
南 喜郎
 大学では、図書館で国家試験勉強に励む6年生と、グラウンドや体育館で大きな声を出している運動部の学生を除いて、閑散としたキャンパス風景となっています。大学病院勤務の医師にとって、夏休みは、学生教育のデューティが減る分、論文執筆や苦手分野の勉強に手をつける絶好のチャンスではないかと思います。また秋の学会発表に向けて、データの最終チェックで忙しい先生もいらっしゃるのではないでしょうか。

 さて今月号の特集は涙道疾患の治療に関するものです。特に涙小管に関する治療が詳しく述べられていて勉強になります。比較的専門分化した分野ではありますが、先天性鼻涙管閉塞は一般医家でもしばしば対応が求められる病態で、プロービングの時期、家族への指導、麻酔など実際の診療で問題となる点への具体的対応が記述されており参考になります。

 今月号の綜説は3本あり、そのうち2本はシリコーンオイルなど硝子体充填物質に関する解説と、インドシアニングリーンなど生体染色補助薬剤についての解説で、それほどヘビーでもない分量でまとめられていて、硝子体手術にかかわる眼科医にとって役立つ内容ではないでしょうか。また最近、学会でよく耳にすることのあるVFQ−25など視覚QOLに関する綜説も興味深い内容です。

 今月号には一般投稿原稿として原著論文2報、臨床報告4報が掲載されています。今月号から投稿時の受付日と受理日を示すことになりました。論文掲載が決定した日である受理日の後、著者校正を経て実際の雑誌に掲載されるわけですが、掲載待ち原稿数と、1巻あたりの掲載論文数との関係から、受理日と掲載月日との間に6カ月程度のズレができています。欧米の英文雑誌ではこの程度の遅れは珍しくはありませんが、『眼科』編集委員会ではこれを3カ月程度に短縮できるよう、他の誌面の見直しも含め検討中です。投稿原稿が新鮮なうちに掲載できるよう努力しております。なお、論文によって、受付日と受理日の期間が開いているのは、編集委員が分担して査読を行っているためで、論文をよりよくするための適切なアドバイスと、原稿の修正のための時間が必要であることをご理解いただきたいと思います。

(飯島裕幸・記)