眼科

多焦点眼内レンズ

2010年06月号(52巻 06号)

企 画
定 価 2,916円
(本体2,700円+税)
在庫状況 なし
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特集 多焦点眼内レンズ
序論
谷原 秀信
1.開発の歴史と経緯
飯田 嘉彦
2.多焦点眼内レンズの手術適応と術前説明
大木 孝太郎
3.屈折型多焦点眼内レンズ
吉野 真未
4.回折型多焦点眼内レンズ
南 慶一郎
5.特性と合併症への対処
根岸 一乃
■表紙の解説
石原忍の生きた時代
岡島 修
■展望
涙器の展望−2006年度−
栗橋 克昭
■綜説
網膜前膜の成因
向野 利一郎
眼球運動神経麻痺
宮本 和明
■網膜硝子体手術メンタル編
119.人生の地図
出田 秀尚
■より良い診療を目指して 他診療科との連携
6.甲状腺機能障害
相馬 正義
■原著
山梨大学附属病院24年間の網膜芽細胞腫統計
古屋 敏江
■臨床報告
内眼筋障害が先行したFisher症候群
清原 尚
高気圧酸素療法で治療した毛様網膜動脈閉塞を伴う網膜中心静脈閉塞症の1例
木澤 明実
下鼻側網膜が虚血から免れた網膜中心動脈閉塞症
田上 雄一
毛様溝縫着された3-piece眼内レンズの光学部と支持部が自然分離した1例
武藤 哲也
 4年に一度のサッカーの祭典、ワールドカップの季節です。今度の日本代表はどうなんだろうか?今回もまた「決定力不足」の5文字を何度も目にすることになるのか?それ以前に開催国である南アフリカの治安は大丈夫なのか?サッカーフリークでなくとも気になるところです。

 さて、今年度の『眼科』の表紙は石原 忍先生にまつわるエピソードがシリーズで紹介されていますが、岡島先生による今月の解説も非常に興味をそそられます。森 鴎外(林太郎)との交流のほか、Axenfeld教授、Hess教授、Fuchs教授といった、100年以上経った今日でも眼科専門医ならば誰でもが知っている怱々たる巨人との交流を知るにつれ、石原先生が色覚をはじめとする研究や大学での診療、教育のみならず、眼科における日本代表として活躍されていた様子が伺えます。本当に昔の偉人達の獅子奮迅の働きぶりには驚かされることばかりです。ただ、「……午後1時頃から自宅で昼食、4時から7時まで教室で研究云々……」との日常が紹介されていますが、午後の1時から4時までの3時間の使い道が気になります。シエスタ・タイムなんてことはなかったと思いますが……。

 今月の特集では一時の話題沸騰の状況から、やや鎮静期に向かった感のある多焦点眼内レンズについて、改めてその歴史から原理、さらには実際の使用にあたっての注意点を詳細に解説していただいております。現時点では先進医療扱いではあるものの、付加価値の高い眼内レンズであるからこそ、症例の見極めや厳正な適応が大切であることがよく理解できます。各種レンズの特性を熟知しておくとともに、実際の導入にあたっては大木孝太郎先生によるご指南が
大変参考になると思いますので是非ご一読を。

(後藤 浩・記)