眼科

医療コミュニケーションの基本と臨床

2010年04月増大号(52巻 04号)

企 画
定 価 4,752円
(本体4,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 医療コミュニケーションの基本と臨床
序論
谷原 秀信
1.コミュニケーションの基本−傾聴と共感−
町田 いづみ
2.治療に対するアドヒアランス向上のためのコミュニケーション学
森 和彦
3.ロービジョンケアにおけるコミュニケーション
高橋 広
■表紙の解説
一新会1.
岡島 修
■展望
斜視・弱視の展望−2007年度−
林 孝雄
■綜説
眼科領域における重粒子線治療
溝田 淳
■網膜硝子体手術メンタル編
118.仕事と趣味
出田 秀尚
■より良い診療を目指して 他診療科との連携
4.慢性腎臓病
岡田 一義
■原著
黄斑円孔の外来硝子体手術
宮澤 顕子
円盤状後嚢下白内障の患者背景と手術方法の検討
立花 明子
■臨床報告
長期経過観察し得た眼合併症を伴う両眼性先天白内障術後の1例
竹内 美佳
光線力学療法が有効であった傍乳頭血管腫の1例
出口 雄三
眼窩壁骨折を伴い、良好に視力回復を得た外傷性眼窩先端部症候群の1例
平田 香代菜
■第63回日本臨床眼科学会印象記 一般口演
屈折視機能(1)
大野 京子
屈折視機能(2)
前田 直之
屈折視機能(3)
ビッセン 宮島 弘子
炎症・統計
望月 学
炎症・ベーチェット病
水木 信久
炎症・症例検討
鈴木 潤
角膜検査
神谷 和孝
マイボーム腺
福島 敦樹
アレルギー
内尾 英一
極小切開硝子体手術(1)
山川 良治
極小切開硝子体手術(2)
門之園 一明
網膜剥離・硝子体手術
桐生 純一
網膜色素変性
山本 修一
変性近視(1)
平形 明人
変性近視(2)
竹内 忍
白内障術後成績
谷口 重雄
白内障難症例
黒坂 大次郎
眼内レンズ・水晶体
常岡 寛
多焦点眼内レンズ
根岸 一乃
医療・医政・その他
前田 利根
感染・臨床研究
下村 嘉一
感染・症例検討
高村 悦子
ロービジョン・色覚
加藤 聡
神経眼科
柏井 聡
小児眼科
林 英之
未熟児網膜症
中静 裕之
斜視・弱視
西田 保裕
神経・小児検査
三村 治
(緑内障)治療(1)
山崎 芳夫
(緑内障)治療(2)
白土 城照
抗VEGF治療(1)
米今 敬一
抗VEGF治療(2)
村田 敏規
眼底イメージング(1)
吉田 晃敏
眼底イメージング(2)
飯島 裕幸
黄斑上膜
堀 秀行
黄斑円孔
中島 正巳
角膜移植
杉田 潤太郎
角膜・治療
村上 晶
涙液
島崎 潤
円錐角膜・その他
澤 充
加齢黄斑変性
森 隆三郎
ポリープ状脈絡膜血管症
竹田 宗泰
光線力学的治療(1)
白木 邦彦
光線力学的治療(2)
田中 稔
(緑内障)病態・その他
久保田 敏昭
(緑内障)画像診断(1)
山本 哲也
(緑内障)画像診断(2)
宇治 幸隆
(緑内障)視機能
阿部 春樹
網膜静脈閉塞症(1)
高木 均
網膜静脈閉塞症(2)
大黒 浩
糖尿病網膜症(1)
山下 英俊
糖尿病網膜症(2)
堀 貞夫
涙道
矢部 比呂夫
腫瘍(1)
高村 浩
腫瘍(2)
臼井 嘉彦
腫瘍・眼窩・手術
小幡 博人
 桜の花も満開になりましたが、皆様素敵な春をお過ごしでしょうか。春の訪れとともに、ここに『眼科』4月号をお送りします。4月は大学や病院では新しい研修医たちが入ってきて活気づくとともに、トラブルや医療事故が起きやすい時期でもあります。何か問題が起きた時に、穏便に対処され事なきを得る場合と、大きくこじれてしまう場合と、2つのパターンが考えられます。その大きなファクターとなるのが、コミュニケーション、患者とのよい関係であるといわれています。新しい眼科研修医には眼科学の知識、技能とともに「情意(変わった言葉ですが研修目標のひとつになっています)」の一部であるコミュニケーション能力もぜひ磨いてほしいところです。

 さて、今月号の眼科の特集は、「医療コミュニケーションの基本と臨床」です。新しい年度が始まるちょうどよいタイミングでコミュニケーションの特集をお送りすることができましたので、皆様でぜひ読んでいただきたいと思います。また、まわりにもぜひお勧めして職場のコミュニケーション向上にお役だていただければ幸いです。

 日頃から「広い視野を持つことが大事」とおっしゃられている谷原秀信先生が、序論を通してコミュニケーションの重要性を強調されています。そしてまずは傾聴と共感について町田いづみ先生、コミュニケーション学として森 和彦先生、そして長期のフォローが必要となるロービジョンケアに対して?橋 広先生が読み応えのある原稿をくださいました。角膜を専門とする自分にも大変参考になりました。

 町田先生の"傾聴と共感"には、特にその重要性を再認識することができて勉強になりました。自分はドライアイの専門医でもありますが、同時にドライアイの患者でもあります。ですからドライアイの患者が「目がずーっと辛いんです」とか「目が開きません」という気持ちがよくわかるので、「それはお辛かったですね」という言葉が自然と出てきます。あとで「坪田先生の"それはお辛かったですね"という一言で救われました」といわれてびっくりしたことがあります。それほど共感というのは医療の中で大切なのだと思います。ドライアイの症状は自分も体験しているので共感は自然と出てきますが、他の疾患では不合格のところも多いのではと反省しました。よく患者の声を聞いて、想像力を豊かにして、他の疾患に対しても共感できるように自分のセンスを磨いていきたいと本特集で刺激を受けました。

(坪田一男・記)