眼科

静的視野検査:日常診療での利用法

2009年09月号(51巻 09号)

企 画
定 価 2,916円
(本体2,700円+税)
在庫状況 なし
  • 定期購読のご案内
  • 次号予告
  • 最新号
  • 投稿規定
  • 臨時増刊号一覧

特集:静的視野検査:日常診療での利用法
序論
飯島 裕幸
1.静的視野計の読みかた
山崎 芳夫
2.網膜疾患における静的自動視野検査
今井 雅仁
3.MP-1の臨床応用
三田村 佳典
4.視神経、視路疾患の視野
藤本 尚也
5.緑内障の進行判定
間山 千尋
■表紙の解説
原田病(Vogt-小柳-原田病)9
山本 素士
■展望
網膜の展望−4)炎症・先天異常、2006年度−
今泉 寛子
■綜説
網膜芽細胞腫 最近の治療
鈴木 茂伸
■黄頁の知識
ERGの最近の話題
小口 芳久
■神経眼科疾患
6.Ocular tilt reaction
石川 弘
■原著
輪部デルモイドに対する層状角膜移植術の予後
原田 学
3歳児健診におけるレチノマックスの固視標の違いによる屈折値の差
野原 雅彦
■臨床報告
周辺部網膜血管腫に対しPDTを施行したvon Hippel病の1例
佐藤 孝樹
高齢サルコイドーシス患者に対する白内障手術の検討
菅原 大輔
◇2009年『眼科』9月号をお届けします。今月の特集は″静的視野検査:日常診療での利用法″。

◇毎日使っている静的視野検査ですが、緑内障の評価ばかりでなく、網膜疾患、視神経疾患の診断にも大切であり、今回の特集はこれらをまとめて理解するのにとても良い構成になっています。どうぞ十分にお役立てください。

◇臨床報告では佐藤孝樹先生による″周辺部網膜血管腫に対しPDTを施行したvon Hippel病の1例″という興味深い論文が掲載されています。PDTは加齢黄班変性に対して開発されましたが、血管増殖に対してさまざまな応用がなされつつありこれからの可能性も示しています。最近はVEGF阻害剤のアバスチンなども加齢黄班変性ばかりでなく、血管新生緑内障などへの応用もされて、私たちも新生血管の抑制への応用なども含めてさまざまに工夫して使うようになりました。新しい技術が開発された時に、保険診療という観点からは「保険外使用」ということになりますが、ひとつの技術を他の治療に応用できるようになれば社会として効率的に新しい技術を使いこなすことになります。もともとVEGF阻害剤は癌の血管新生を阻害するというアイデアから開発が進みましたが、PDT治療もこれからさらにさまざまな応用がされてくるものと期待されます。

◇また今泉寛子先生・荻野哲男先生による網膜の展望は大変力作ですのでぜひお読みください。展望を一覧しますと、その領域の研究、臨床の方向性が短時間で把握でき大変役立ちます。そして黄頁の知識は″ERGの最近の話題″。先日も慶大の医局で小口芳久先生にお会いしましたら″坪田君、黄頁を書くと自分の勉強にもなっていいんだよ″とおっしゃっておられる姿に頭が下がりました。眼科という学問は確かに、いつまでも進歩し続けていくわけですし、自分も生きている限り小口先生のように楽しんで勉強していきたいと思います。

(坪田一男・記)