眼科

電気生理アップデート

2008年12月号(50巻 13号)

企 画
定 価 2,916円
(本体2,700円+税)
在庫状況 なし
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特集 電気生理アップデート
序論
岸 章治
1. ERG・EOGの読み方(phNRを含む)
町田 繁樹
2. multifocal ERG
島田 佳明
3. 局所 ERG
近藤 峰生
4. ERGと疾患
菅原 岳史
5. 視覚誘発電位(VEP) update
村山 耕一郎
■表紙の解説
小口病12.
小口 芳久
■展望
視覚・電気生理の展望 −3) 全身疾患、視覚生理学、2005年度−
島田 佳明
■総説
ぶどう膜炎患者における免疫抑制薬、生物学的製剤治療の副作用とその対策
丸山 耕一
■網膜硝子体手術メンタル編
110. 失明者に同情と敬意を
井田 秀尚
■原著
Anderson基準を用いた初期緑内障視野異常の検出
鈴村 弘隆
アトピー性角結膜炎症例にみられたCandida albicansによる真菌性角膜炎の2例
岡島 泰彦
■臨床報告
両眼に発症した外傷性脈絡膜破裂の1例
大西 貴子
■学会抄録
第113回兵庫県眼科医学会学術集談会
■総目次
 
 
 
◇眼科の進歩に国際的な貢献をされたわが国眼科学の先人の業績を振り返るとの企画で、この1年間小口病について小口芳久慶応大学名誉教授にご執筆をお願いし、当時の日眼会誌でのカラーでの論文から実際の症例まで詳細にご執筆を賜り臨床の奥深さ、論文の意義に接することができ、編集委員を代表して厚く御礼を申しあげます。

◇今月号の特集は電気生理アップデートとして5つのテーマに関して専門家によるわかりやすい解説をいただいた。網膜電図(ERG)はmutifocal、focal ERGの臨床導入により、より身近な検査・診断手段になり、この分野でのわが国の業績には素晴らしいものがある。私自身は「4.ERGと疾患」に目がいきますが、編集順序である「1.ERG・EOGの読み方、2.…」と読み進むのが本来のものかと思います。しかし、順番を時に変更してみるのも有用ではないかと思います。多少、道筋がそれますが論文を書くときにはまず「方法と結果」を記載し、その両者の妥当性を既報との相違をもとに「考按」を作成し、最後に「緒言」を書くと論文の構成が良くなると私は考えております。最初から「緒言」に取り組むと論文作成は遅延または挫折すると考えています。展望は視覚・電気生理の展望2005年度です。特集とあわせて読むと理解がさらに進みます。綜説はぶどう膜炎です。この論文は丸山先生の眼炎症学会誌での綜説の続報で最近の治療薬の適応と問題点が要領よくまとめられており、臨床に大変有用な論文です。網膜硝子体手術メンタル編は出田先生の永年の臨床と経験に培われた含蓄のあるシリーズです。

◇『眼科』では「臨床の合間に読める雑誌」という発刊の主旨には留意しながらも発刊50周年を期に、昨今の論文、雑誌に求められる要件にあわせて軌道修正を行ってきています。従来は論文の形式は自由ということもありましたが、投稿規程を設け、かつ科学論文として普遍的な意義を持つ内容であることを掲載の条件といたしております。したがって、自説に偏る内容は不採用とさせていただいております。一方で、「診療ノート」、「私の経験」としてやや曖昧な区分は「臨床報告」とし、あらたに「原著論文」のカテゴリーを設けました。そしてすべての論文について査読システムを導入し、論文に求められる内容、倫理的審査を行うことといたしました。これは『眼科』掲載論文が業績としての評価に耐え得る基準とすることにより、大学などに所属する先生方が投稿しやすくための変更です。したがって、従来よりも論文採用が厳しくなったと考えられる先生方も居られるかと思いますが事情を斟酌賜りたいと存じます。
また、従来なかった「学会抄録」を設けました。これは地域学会の情報発信に貢献できればとの考えからですが、現在の頁数の範囲での運用をはかるといたしております。

◇本年も最後の月になりました。健康に留意され、1年の締めくくりをお願い申しあげます。

(澤  充・記)