眼科

レーザー光凝固治療のコツ

2008年09月号(50巻 09号)

企 画
定 価 2,916円
(本体2,700円+税)
在庫状況 なし
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特集 レーザー光凝固治療のコツ
序論
飯島 裕幸
1. 糖尿病網膜症
加藤 聡
2. 糖尿病黄斑症のレーザー光凝固術のコツ
大越 貴志子
3. 血管腫、コーツ病
飯島 裕幸
4. 網膜静脈閉塞症
大谷 倫裕
5. 中心性漿液性脈絡網膜症
丸子 一朗
6. 網膜細動脈瘤に対するレーザー光凝固
森 隆三郎
7. 網膜裂孔
佐藤 幸裕
■表紙の解説
小口病9.
小口 芳久
■展望
視覚・電気生理の展望 −1)眼科診断学、2005年度−
島田 佳明
■綜説
緑内障性視神経症の考え方
富田 剛司
■黄頁の知識
OCTと強度禁止に伴う中心窩分離症
小口 芳久
■後眼部疾患
23. 網膜血管走行異常
岩崎 明美
■原著
網膜電気刺激の臨床応用
篠田 啓
ロックウールによる結膜異物の1例
稲田 紀子
◇今月の「展望」では、島田先生と村山先生による視覚・電気生理の、主に診断に関する国内外356論文のサマリーが紹介されています。これだけの数の論文を見せていただきますと、改めて電気生理の重要性を認識させられる思いです。両先生によるご尽力に敬意を表します。

◇さて、戦前、あるいは戦後まもない頃の大変な暮らしぶりも知らないくせに、いささかオーバーかもしれませんが、ここ数年、日本国民にとって真夏の猛暑を乗り切ることは、生命活動を維持していくうえできわめて重要な課題のひとつになっているように思います。9月号が皆さまのお手元の届く頃はどんな気候になっているのかわかりませんが、昨今の熱帯雨林のような日本の夏は、今後ますます劣悪化することはあっても、快適になる可能性はないのではないでしょうか。この夏、久し振りに訪れたカルフォルニアの地は日中の気温こそ日本より高いこともありましたが、きわめて低い湿度のせいもあって快適そのものでした。石油業界の利権や代替エネルギーをめぐる駆け引きは別として、あのような気候のもとに暮らしている限り、アメリカ人にとって地球温暖化は所詮別世界、他人事なのかもしれません。

◇さて、今年度の「眼科」の表紙は1月号から一貫して「小口病」の写真が掲載され、同時に小口芳久名誉教授による解説で楽しませていただいております。今月は小口病で観察されるまか不思議な水尾・中村現象をめぐって、摘出眼球標本による組織学的論争にまつわるお話が紹介されています。小口忠太先生が初めてこの疾患の病理組織像に触れることとなった1924年の日本の夏は今日ほど暑くはなかったと思いますが、結核による死の4時間後の貴重な眼球標本を前にした偉大な先達の熱い想いが伝わってくるようです。

(後藤 浩・記)