眼科

眼瞼痙攣と顔面痙攣

2008年07月号(50巻 07号)

企 画
定 価 2,916円
(本体2,700円+税)
在庫状況 なし
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特集 眼瞼痙攣と顔面痙攣
序論
三村 治
1. 眼瞼ジストニア(眼瞼けいれん)の概念と診断法
若倉 雅登
2. 眼瞼痙攣の薬物療法
石川 弘
3. 眼瞼痙攣の手術療法
根本 裕次
4. 顔面痙攣の診断と治療
山本 ?子
5. ボツリヌス療法の最近のトピックス
目崎 高広
■表紙の解説
小口病7.
小口 芳久
■展望
網膜の展望 −2) 変性疾患,2005年度−
入山 彩
■綜説
眼底自発蛍光の臨床的意義
沢 美喜
■黄頁の知識
わが国の視覚障害者の現況
小口 芳久
■後眼部疾患
21. 網膜皺襞をきたす疾患
松本 英孝
■原著
タモキシフェン角膜症 −細隙灯顕微鏡および電子顕微鏡所見−
上野 脩幸
小児の開放性眼外傷の検討
堀 眞輔
■臨床報告
緑内障における睡眠障害の実態調査
小林 正人
◇今月の特集は『眼瞼痙攣と顔面痙攣』である。三村 治先生の序論から始まり、力作が目白押しである。現在、「眼瞼痙攣」は、メージュ症候群を介してドライアイにも関与するなど、疾患の概念においても広がりをみせており、重要な疾患群となりつつある。患者のクオリティーオブライフにとっては、視覚に次いで重要な要素のひとつと言っていいだろう。眼瞼ジストニア(眼瞼痙攣)の概念と診断法については若倉雅登先生、眼瞼痙攣の薬物療法については石川 弘先生が担当され、大変わかりやすい解説となっている。眼瞼痙攣の手術療法については根本裕次先生が、その基本概念から解説している。顔面痙攣は眼瞼痙攣と同じく痙攣ではあるが異なるものである。その診断と治療については、山本?子先生が詳しく解説してくれている。最近、形成外科領域や、内科医も使
いつつあるボツリヌス療法については目崎高広先生が最新のトピックスとして執筆してくれている。ぜひじっくり読んでいただきたい。

◇今号の「展望」は、網膜変性疾患。入山 彩先生が広い領域を効率よくカバーしてくれている。毎号素晴らしい原稿を書いてくださる小口芳久先生は、小口病に加えて、わが国の視覚障害者の現況についての最新の知識を提供してくれている。昨今、糖尿病や加齢による変化で話題の眼底自発蛍光の臨床的意義については、沢 美喜先生が担当してくれている。

◇このところ個人的に睡眠に興味を持っているのだが、小林正人先生の「緑内障における睡眠障害の実態調査」は大変勉強になった。興味をもったきっかけは、自分自身が睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP(持続陽圧呼吸装置)を用いた治療を行うことになったことである。睡眠時無呼吸症候群は活性酸素による障害を増強すると考えられており、心筋梗塞や脳血管障害の大きなリスクファクターと報告されている。単なる睡眠ではあるが、ライフスタイルの一環として、アンチエイジング医学的にも疾患の発生に大きなインパクトを持つことがわかってきているのだ。

(坪田一男・記)