よくわかる専門基礎講座 薬理学

各章末には演習問題を,巻末には看護師国家試験の既出問題を収載!!

著 者 今井 昭一
定 価 2,420円
(2,200円+税)
発行日 2006/04/15
ISBN 978-4-307-70205-8

B5判・300頁・図数:47枚

在庫状況 なし

特  色
1. 標準看護学講座 第5巻「薬理学」を底本にしつつ,基本的で重要な薬物の作用点であり,近年理解が大きく進んだ,受容体,イオンチャネル,輸送体,酵素などの生体高分子に関する記述に多くのページを費やした。
2. 臨床の現場で実際に薬物を使用する場合にも役立つよう,最新の,必ずしも評価の定まっているとはいえぬ薬物もできるだけ採り上げるようにし,医学の進歩に合わせて免疫系作用薬の章も新たに設けた。
3. 初学者の負担を減らすため,薬物の化学構造式と薬物名の英文表記は極力省いた。
4. 興味深い事柄でも,専門的なもの,詳細にわたりすぎると考えられるものは,付録の用語解説として巻末にまとめて掲載することとした。
おもな内容
■第 1 章 総  論
薬理学とは何か/どんな薬物があるか/何を目的に使われるか/薬物作用の種類/作用機序/作用に影響する因子/薬物の体内動態/薬物の適用経路/薬の有害作用/医薬品と法令/処方の実際
■第 2 章 末梢神経系作用薬
体性神経系関連薬/自律神経系作用薬
■第 3 章 中枢神経系作用薬
中枢神経系の解剖と生理/中枢神経系の化学伝達物質/中枢神経系作用薬/中枢神経興奮薬/向精神薬
■第 4 章 ホルモン
ホルモンの分類/視床下部ホルモン/脳下垂体ホルモン/甲状腺ホルモン/骨のカルシウム代謝に関与するホルモン/その他の骨代謝関連物質/膵臓ホルモンおよび経口抗糖尿病薬/副腎皮質ホルモン/性ホルモン
■第 5 章 オータコイド
ヒスタミン/ヒスタミン受容体遮断薬/セロトニン/セロトニン拮抗薬/アンジオテンシン(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)/レニン・アンジオテンシン拮抗薬/プロスタグランジンとロイコトリエン/血漿キニン類/その他の血管作動性ペプチド/炎症とオータコイド/非ステロイド性抗炎症薬/痛風治療薬/炎症と副腎皮質ホルモン/関節リウマチ治療薬
■第 6 章 心臓血管系作用薬
強心薬/抗不整脈薬/抗高血圧薬/抗狭心症薬/末梢循環改善薬/抗高脂血症薬/血液作用薬
■第 7 章 呼吸器系作用薬
呼吸興奮薬/鎮咳薬/去痰薬/気管支喘息治療薬
■第 8 章 消化器系作用薬
胃十二指腸潰瘍の薬物療法/下剤/止瀉薬/健胃・消化薬/消化管運動調整薬/制吐薬
■第 9 章 泌尿生殖器系作用薬
利尿薬/尿路防腐薬/前立腺肥大治療薬/勃起不全治療薬/子宮収縮薬/子宮運動抑制薬/避妊薬/排卵誘発薬
■第10章 皮膚および眼作用薬
皮膚作用薬/眼作用薬
■第11章 ビタミン
脂溶性ビタミン/水溶性ビタミン
■第12章 化学療法薬
化学療法薬に関する基礎知識/合成化学療法薬/抗生物質/抗真菌薬/ウイルスに効く抗生物質/抗スピロヘータ薬/抗原虫薬/駆虫薬/悪性腫瘍に用いられる化学療法薬/悪性腫瘍の免疫療法薬
■第13章 免疫系作用薬
自然免疫/獲得免疫/免疫の異常/免疫抑制薬/免疫調整薬
■第14章 消毒薬と防腐薬
消毒薬の基礎知識/各種の消毒薬/器財その他の殺菌法
■第15章 生物学的製剤
主なワクチン・トキソイド/抗毒素・抗血清/診断用製剤
■第16章 中毒とその処置
薬物急性中毒の一般処置/主な薬物急性中毒/食品中毒
■第17章 漢方薬
漢方医学の基本用語/漢方でよく用いられる生薬の薬効と使用上の注意/主な漢方製剤/副作用
■付 録
用語解説/看護師国家試験既出問題/演習課題の解答