ストーマ装具選択ガイドブック

装具の選び方をはじめ、ストーマケアのすべてがわかる完全ガイド!

編 著 穴澤 貞夫 / 大村 裕子
定 価 3,888円
(3,600円+税)
発行日 2012/02/06
ISBN 978-4-307-70196-9

A4判・200頁・図数:77枚・カラー図数:77枚

在庫状況 あり

ストーマ装具選択基準検討委員会が、過去の文献からストーマ管理に影響する条件を徹底分析し、作成したストーマ・フィジカルアセスメントツールによる評価法を紹介。「どのようなストーマにはどのような装具を選ぶべきか」を、実際の症例を挙げて詳細に解説した。さらに、現在国内で入手可能なストーマ装具をメーカー別および機能別に分類した表が付き、基礎の理解から実際の現場でも使える、ストーマケアの完全ガイドブック。

『序−発刊にあたって』より
 本書は2005〜2008年の3年間、ストーマ装具選択基準検討委員会(委員長:大村裕子)で行われた研究成果を基盤にしたストーマ装具の成書である。当初、読者がストーマケアを行うにあたってプラクティカルに有用な、もっと簡便な書を目指したが、適確なストーマ装具の選択には、ストーマ装具全般について広く深い知識が不可欠であるとの認識で、『ストーマ装具選択ガイドブック―適切な装具の使い方』とした。
 本書発行のきっかけとなったストーマ装具選択基準検討委員会での研究は、ストーマケアに豊富な経験を有する14名のWOC認定看護師およびET、enterostomal therapist)によって行われたものである。装具装着条件を悪くする外科的合併症発生症例などは排除した標準的装具装着条件のもとで、ストーマケアのエキスパートが装具選択し装着指導を行った結果、期待時間内は漏れなく管理できた症例を解析の対象としている。すなわち、装具選択基準を示すにあたって相当の安全域をとったガイドと言うことができる。しかし、我々が日常遭遇するストーマは、いつも標準的で管理が易しいものばかりではない。外科的合併症を併存したような管理困難例でのケアこそが難しく、適確な指針が求められている。これこそはストーマケアにおける将来に残された課題であり、本書は残念ながらそこまでをカバーするものでないが、本書に盛られた標準的なストーマにおける標準的なケアを精読すれば、管理困難例にも通じる装具選択と装着法の原則をご理解いただけるものと考える。
I.実際編
第1章 ストーマ管理とストーマ装具
 1.ストーマ保有者の排泄管理の基本
 2.ストーマ装具による排泄管理の目標
 3.ストーマ近接部の皮膚保護剤の密着性を得る難しさ
 4.ストーマ条件による近接部皮膚保護の難しさ
 5.面板ストーマ孔の決め方
 6.皮膚保護剤の耐久性

第2章 ストーマ装具選択基準の先行研究
 1.文献検索法
 2.文献テーブルの作成
 3.文献の吟味
 4.エビデンステーブルの作成
 5.先行研究の集約結果
 6.ストーマ装具選択に関連する文献内容の検討
 7.エビデンスに基づく社会復帰管理におけるストーマ装具の選択基準となる指針
 8.ストーマ装具選択の基準となりうるエビデンスの検討

第3章 ストーマ装具の種類・特徴と分類
 1.面板
 2.ストーマ袋
 3.単品系・二品系
 4.その他

第4章
 4−1 ストーマ管理条件を左右する因子
  1.ストーマ粘膜部
  2.ストーマ周囲皮膚
  3.排泄物
  4.腹壁
  5.全身的状況
 4−2 ストーマ管理条件と体位
  1.ストーマとはどこか−装具の支持固定をどこに求めるか
  2.ストーマ装具の装着条件
  3.腹部は体位によってどう変わるか
  4.ストーマのある腹部は体位によってどう変わるか
  5.腹部形状の動的変化
  6.体位とストーマ−特にストーマの位置決めについて−

第5章 ストーマ管理条件のアセスメントツール
 1.SPAツールの特徴
 2.SPAツールの実際
 3.SPAツールからわかる、体位変化に対応できるストーマ装具に求める機能
 4.SPAツールを用いた装具選択の視点

第6章 ストーマ装具からみた選択ガイド−この装具はこんなストーマに使われる−
 1.構造分類:システムの選択基準
 2.構造分類:面板の選択基準
 3.構造分類:面板機能補助具の選択基準
 4.構造分類:フランジの選択基準
 5.構造分類:ストーマ袋の選択基準
 6.症例1:ストーマに連結する皺のある回腸導管
 7.症例2:標準的な単孔式結腸ストーマ

第7章 ストーマからみた装具の選択ガイド−このストーマにはこんな装具が使われる−
 1.ストーマの種類と装具選択基準
 2.ストーマタイプと装具選択基準
 3.排泄物の性状と装具選択基準
 4.ストーマの形状と装具選択基準
 5.ストーマの高さと装具選択基準
 6.ストーマから4 cm以内の皮膚の平坦度と装具選択基準
 7.腹壁の硬度と装具選択基準
 8.ストーマサイズ(横径)と装具選択基準
 9.ストーマ周囲の形状と装具選択基準
 10.ストーマ外周4 cm以内の連結しない皺と装具選択基準
 11.ストーマ外周4 cm以内の連結する皺と装具選択基準

II.基礎編
第8章 ストーマ装具の歴史
 1.非粘着性装具
 2.粘着性装具
 3.皮膚保護剤
 4.ストーマ袋
 5.付属品

第9章 ストーマ装具の医工学
 1.におい漏れの克服
 2.皮膚障害の低減
 3.利便性、快適性に向かって
 4.皮膚保護剤の進化
 5.ストーマ装具の試験方法

第10章 ストーマ装具の課題と将来
 1.ストーマ装具小史
 2.現代の衛生理念とストーマ装具
 3.体外装着式粘着袋型装具の問題点
 4.これからのストーマ装具

第11章 ストーマ装具一覧
 アルケア
 コロプラスト
 コンバテック
 ホリスター
 ダンサック
 村中医療器:ビー・ブラウン

装具分類表
 1.単品系 消化管用 オープンエンド平板
 2.単品系 消化管用 開放型 平板
 3.単品系 消化管用 開放型 凸型嵌め込み具内蔵
 4.単品系 消化管用 閉鎖具付帯(巻き上げ式)平板
 5.単品系 消化管用 閉鎖具付帯(巻き上げ式)凸型嵌め込み具内蔵
 6.単品系 消化管用 キャップ式(イレオストミー用)平板・凸型嵌め込み具内蔵
 7.単品系 閉鎖型 平板・凸型嵌め込み具内蔵
 8.単品系 閉鎖型ミニ 平板
 9.単品系 尿路用 平板
 10.単品系 尿路用 凸型嵌め込み具内蔵
 11.小児用 単品系 消化管用 平板 開放型・閉鎖型
 12.小児用 二品系 消化管用 尿路用平板
 13.小児用 単品系 尿路用 平板
 14.単品系 術後用・瘻孔用(排出口キャップ式)
 15.二品系 固定型嵌合式フランジ
 16.二品系 固定型ロック式
 17.二品系 浮動型嵌合式
 18.二品系 浮動型粘着式
 19.二品系 固定型粘着式
 20.その他